スマホ社会の弱点 au通信障害からの教訓 複数の携帯電話会社との契約→35%が「検討する」

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7月2日未明に通信大手KDDIで機器の交換をきっかけ起きた大規模な通信障害は80時間以上にも及び、全国で3915万回線が影響を受けました。全国の男女250人に「携帯電話会社の通信障害」について聞いたところ、「今までに通信障害の影響を受けた経験がある」と回答した人は7割以上にのぼることがわかりました。また、約35%の人が「今後のリスクに備えて複数の携帯電話会社との契約も考えている」と回答したそうです。

株式会社アイコム総研が2022年7月に実施した調査です。

はじめに、「ここ最近も含め、過去に通信障害によって影響を受けたことがありますか」と聞いたところ、「影響を受けたことがある」と回答した人は75.6%(189人)に上ることがわかりました。

また、「ここ最近も含め、過去に通信障害によって影響を受けたことがある」と回答した人(189人)に「携帯電話の通信ができなくなった場合、どのような対応をとりましたか」と聞いたところ、「無料Wi-Fiの繋がるスポットへ行く」(60人)、「復旧するまでニュースで情報を得ながら待機」(52人)、「自宅のWi-Fi等で対応」(47人)といった回答が上位に並びました。

一方、「固定電話で連絡」(12人)、「公衆電話を利用」(10人)は少数に留まりました。ちなみに、そのほかの回答では、「すぐ復旧すると思いながら待っていたものの、結局繋がらず自宅で情報を得ながら待っていたら時間が過ぎていた」「会社の携帯が別キャリアだった為、大きな問題は起きなかった」「何かあったときの為、公衆電話の位置だけは把握しておいた」「Wi-Fiさえ繋がっていればLINEで電話もメッセージもできるので問題ない」などが挙げられたそうです。

また、「今後の通信障害リスクに備えて、複数の携帯キャリアを契約することは検討していますか」と聞いたところ、35.2%(88人)の人が「検討している」と回答したそうです。また、本来は家族全員が同じ携帯電話会社を利用することで割引等が受けられるところを、「リスクに備えてあえて別々の携帯電話会社を契約する」という声もあったといいます。

   ◇  ◇

調査を実施した同社は、「今では、携帯電話は生きる上で欠かせないインフラの1つですが、携帯電話会社を問わず、モバイルWi-Fi、光回線など様々な通信障害が起きる可能性は大いにあります」とする一方で、「しかし、『喉元過ぎれば熱さを忘れる』という言葉があるように、いざ復旧して日常生活に戻ると、そのリスクを忘れてしまうかもしれません。災害も多いこの日本では、様々なリスクを実は抱えながら生活していかなければいけません。そのために、いつでも事前に準備しておくのが今回の良い教訓となればと思います」と述べています。

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