田んぼが「ほぼパエリア」!? 猛暑の水田でザリガニ死滅 なぜ?「海老の出汁で育つ稲、絶対美味しいはず」

はやかわ リュウ はやかわ リュウ

稲の生育に影響は?

ーー水温や気温の高さは、稲の生育には影響ないのでしょうか?

「稲への影響があるのかはまだ分かりませんので、関係機関へ確認しております。現状で出来る対策としては、新たに水を入れて水深を確保し、かけ流しをすることで、少しでも水温の上昇を抑えることが出来ます。ただ、今年は用水路の水が少なく、そのような対策が厳しい場所もあります…」

ーーこれだけ暑い中の作業となると厳重な熱中症対策が必須ですよね。

「始業時間を早めて、その分暑い日中に昼休憩を長く取り、15時から夕方まで作業をするという体制にしています。また、1時間ごとに休憩時間を確保し、水分補給をして涼んでいます」

◇ ◇

気温の異常上昇や、燃料や資材費の高騰など、多くの問題と対峙しながらも、「農業の面白さは、自分の努力や工夫が結果に現れやすいこと」と、しろえもんさん。

「同じ作物を作っていても、農家ごとに作業工程や使用する資材が異なり、その結果も異なります。生育中にどのポイントを重視するかもそれぞれですので、いろいろな方の考え方を勉強し、自身の生産に取り入れ、より良い農産物の生産を心がけています。私の場合は作業が季節の移り変わりと密接に関係するので、日々の作業でその変化を感じられる点も個人的には面白いです。暑さ寒さだけでなく、各季節で変化する匂いや風の感触を感じやすいのも、農業という仕事の特徴だと思います」(しろえもんさん)

ザリガニたちもギブアップした2022年の酷暑。美味しいお米が実るその日まで、どうか熱中症にはくれぐれも気をつけて作業してくださいね。

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