障害者や高齢者向けの大型おむつ交換台、ユニバーサルシート(「ユニバーサルベッド」とも)の普及を訴える声がSNS上で大きな注目を集めている。
「区の施設でおむつ替えをしようと、大きなベッドを探したが、ない。そもそも障害児の親の私ですら名前も知らなくて、調べると、ユニバーサルシートと言うらしい。もうベビーベッドは無理がある。まずは認知度を上げたい。
ユニバーサルシート。
ユニバーサルベッド。必要な人、ここにいます。」
と投稿したのは4人のお子さんを育てる茶谷久美子さん(@chakuminet)。
たしかにベビーベッドはあくまで赤ちゃんのおむつ交換を想定した設備。障害児の場合、少し成長するともう使うには限界があるだろう。同じような困難を感じる人は多いようで、茶谷さんの投稿に対しSNSユーザー達からは
「イオンにはありますね!設置者の認識でしょう。必要な人、結構います!自宅療養している人もいます!ベットで、お出掛け!身近に、いないと中々ね!公共施設程必要なのに!今度、確認してみます!要望書出してみては!選挙前に、議員相談するとか!有効かも知れない!話が聴きたいて、イロイロ話た事有ります!」
「私は近くの病院やクリニックにベッド借りにたまに行ってますね。主治医が診療情報提供書書いてくれて、それ見せるとOKでますよ。」
「多目的トイレはどこにでもありますがベッドがついてないトイレたくさんある印象です。オストメイト用便器は必ずと言っていいほど設置されてるのに…。ユニバーサルシートというんですね!勉強になりました!普及していくように微力ながらリツイートさせて頂きます」
など数々の共感の声が寄せられている。
茶谷さんにお話を聞いた。
ーーベビーベッドでは無理があると感じられるようになったのはお子さまが何歳の頃からでしょうか?
茶谷:就学後の6歳です。
ーーユニバーサルシートが備わっている公共施設はまだまだ少ないのでしょうか?
茶谷:ユニバーサルシートは療育施設や病院にはよくあり、イオンモールなどの商業施設にもあります。
今回は区のスポーツセンターに行った際に、当たり前にあると思ったらなかったのでツイートしました。
ーーこれまでのコメントや反響へのご感想をお聞かせください。
茶谷:ツイートしてまだまだ察知されてないこと、認知されてないことを再認識しました。また、需要が多くあることも感じました。
◇ ◇
現在、ハートビル法や交通バリアフリー法により一定規模の施設には多目的トイレの設置が義務付けられているが、ユニバーサルシートの設置についてはまだ徹底されていないのが実情。茶谷さんら当事者の声が少しでも多くの人に届き、社会の意識が向上するよう願いたい。
茶谷久美子さん関連情報
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