しっぽをぴーんと立てて「ぞろぞろ」大行進 「猫は、人の心に寄り添うことが上手」日々、猫を撮影する写真家の思い

椎名 碧 椎名 碧

まさにぞろぞろ…という表現がぴったりな猫ちゃんたちの写真がツイッターで話題になりました。なかなか日常では見ることのできない猫の大行列に大きな反響が寄せられています。写真を投稿したのは、山本正義(Masayoshi Yamamoto)立ち猫(@nekoiroiro)さん。

人やカメラに慣れているのか、ぞろぞろとたくさんの猫ちゃんが列を作って行進しています。

「右から2番目の猫の中ボス感が好き」
「すごい景色!下校中みたい!」
「しっぽがみんなぴーん!」

リプ欄には、猫ちゃんたちの可愛さを絶賛する声のなか、みんなしっぽを立てていることから

「しっぽを立てろー!」
「しっぽ団」
「しっぽが電波で溢れてそう」

猫のしっぽについて言及する声も多く見受けられました。

投稿した山本さんによると、こちらの写真は2015年に香川県のとある島で撮影したとのことです。詳しい場所は島の人にご負担をかける場合がありますので、ふせておきますということでした。

こちらの写真を撮られた山本さんにお話を伺ってみました。

ーー何かについていっているようにも見えるのですが、この先に何かあったのでしょうか?

山本正義さん「私が鳴き真似をして呼んでいたのと、もともと人懐っこい猫ちゃんたちなので、呼んだりしたら、人に寄ってくる感じでした。可愛いですよね」

ーー猫ちゃんたちはカメラなどにも警戒していないようですが、慣れているのでしょうか?

山本正義さん「島猫は、地域によって性格や習性など違いがあると思いますが、人に興味がある猫ちゃんが多かったので、基本的にカメラにも慣れていました」

ーー猫ちゃんたちの警戒心を解くなにかコツなどあるのですか?

山本正義さん「私自身やっていることですが、優しく声かけをしています。猫の鳴き声もシャーという威嚇の声や優しい声があるように、猫とのコミュニケーション【ネコミュニケーション】が大事かと思っています。

一緒に遊ぶとか、マッサージしてあげるとか、いろいろな方法があると思います。その猫ちゃんに応じて対応を変えています。猫ちゃんが私の師匠でもありますから」

ーー猫ちゃんたちが群れで行動するのには何か理由などがあったりするのでしょうか?

山本正義さん「地域や島、環境の特性かもしれません。街の野良猫や家猫では、あまり群れることは、見たことがないので、家族的な結束や縄張りに合致してるんじゃないかなと思います。あくまで私の見解ですが」

ーーこれまで多くの猫ちゃんたちの写真を撮られたと思うのですが、なかでも特にお気に入りの写真はありますか?

山本正義さん「お気に入りの猫ちゃんというのは、たくさんいて、心の思い出の引き出しから出すのは難しいですが、あえていうと、茶色のシマ模様のシマちゃん、島のはなちゃん、保護猫の太郎は、私が人生挫折した時に心底寄り添ってくれた大切な猫ちゃんたちです。いま文字を打ちながら涙しそうになりました」

山本正義さんは、猫ちゃんに対して「人が人を癒すことはとても難しいなと思っています。人生の課題でもありますが。一方、猫ちゃんは、とても人の気持ちや心に寄り添うことが上手。そのうえ気持ちにシロクロや裏表がなく、はっきりもしています。私は写真の主人公の猫ちゃんたちに救われた一人でもあります。違う視点で猫ちゃんを見ると、長いトンネルの暗闇から光が見えてきます。先住人の方が、猫を大事に人と共存してきたことが、今でも受け継がれていると思います」と話してくれました。

そんな山本正義さんは、先日、奈良県奈良市内の蔦屋書店にて写真展も行われました。今後の活動やイベントについてはツイッターで告知されますので、チェックしてください。

■写真家  山本正義「立ち猫」ブログ→https://tachineko.net/

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