定額で国内外のドラマや映画、アニメが見放題になる「動画配信サービス」ですが、みなさんどちらのサービスを利用していますか。全国の10~50代の男女6270人を対象行われた調査によると、利用度が高いサービスは「Amazonプライム・ビデオ」(26.6%)が1位で、次いで「TVer」(19.0%)、「Netflix」(12.1%)という結果になりました。
Webアンケートサービスを提供する「株式会社スパコロ」が2022年4月に実施した調査です。
まず動画配信サービスの認知度を調べたところ、「Amazonプライム・ビデオ」(68.2%)が最も高くなり、次いで「Netflix」(65.4%)、「Hulu」(55.2%)となりました。
認知度が昨年と比べてどう変わったか、2021年3月と2022年4月の調査で比較すると、「Amazonプライム・ビデオ」が60.0%→68.2%で8.2ポイント増加、「Netflix」が54.4%→65.4%で11.0ポイント増加、「TVer」が47.9%→49.2%で1.3ポイント増加していました。また「Hulu」は55.7%→55.2%と0.5ポイント減少していました。
一方で、昨年と今年の「利用率の推移」を見ると、「Amazonプライム・ビデオ」が23.3%→26.6%で3.3ポイント増加、「Netflix」が9.1%→12.1%で3.0ポイント増加、「TVer」16.0%→19.0%で3.0ポイント増加していました。一方で「Hulu」は5.9%→4.7%で1.2ポイント減少していました。
なお、認知率上位の「Amazonプライム・ビデオ」と「Netflix」の利用構造について見ると、「Amazonプライム・ビデオ」では、認知率68.2%、利用経験率32.5%、現在利用率26.6%で、「Netflix」では、認知率65.4%、利用経験率18.5%、現在利用率12.1%という結果でした。
「認知から利用経験での歩留まり(トライアル率)」では「Amazonプライム・ビデオ」が47.7%、「Netflix」が28.3%。そして「利用経験から現在利用での歩留まり(継続率)」では「Amazonプライム・ビデオ」が81.8%、「Netflix」が65.4%という結果だったそうです。
調査した同社は「両サービスの認知率においては大きな差はないものの、『Amazonプライム・ビデオ』の方が認知から利用経験での歩留まりでは19ポイント、利用経験から現在利用での歩留まりでは16ポイント高く、同一アカウントで動画配信サービスに限らない様々なサービスを利用できるAmazon独自の強みが離脱の起こりづらさにつながっていることが伺えた」と述べています。
ちなみに動画配信サービス利用者全体に聞いた「サービス選択の重視点」は、「利用料金が安いこと」(32.5%)が最も多くなりました。次いで「見たいジャンル・番組が充実していること」(28.8%)、「無料見逃し作品が充実していること」(28.2%)、「追加課金がないこと」(24.9%)、「観たいデバイスで視聴ができること」(23.5%)といった回答が上位に並びました。
「Amazonプライム・ビデオ」と「Netflix」で差が出た点としては、いずれも「Netflix」利用者で「見たいジャンル・番組が充実していること」「観たいデバイスで視聴ができること」「広告動画が入らないこと」「動画コンテンツの本数が多いこと」「国内の作品が充実していること」を重視する人が多いことから、作品の充実度や視聴環境へのこだわりが強い人が「Netflix」を選ぶ傾向があることが伺えたそうです。