まるで社会の縮図かのような動画がSNS上で大きな注目を集めている。
「エスカレーターを作ろうとしたらスクリプトの値を間違えてて、社会の縮図みたいになっちゃった」
とこの動画を紹介したのはゲーム開発者で音楽系VtuberのRigel_Wiredさん(@RigelWired)。
エスカレーターに乗ったまま高みへと昇っていく人と、途中で脱落し奈落の底へと落ちてゆく人…たしかにこの光景は理不尽な選別にさらされる人間の社会そのものだ。Rigel_Wiredさんのこのショッキングな動画に対し、SNSユーザー達からは
「何人かの選ばれし者と大多数のそうではない者の差に涙する、、、」
「飛べるやつとそうでないやつは何が違うんです?
コネという名の見えない翼なのか」
「この動画のせいでエスカレーター乗るたびに社会の縮図を考えてしまいようになる」
「このシュールさはなかなかないですね。
進学、就職、出世など色々当てはまりますね(笑)。」
など数々のコメントが寄せられている。
Rigel_Wiredさんにお話をうかがってみた。
ーーエスカレーターはどんな用途、目的のために作っておられたのでしょうか?
Rigel_Wired:個人で開発中の自作ゲームのステージにエスカレーターを実装するためにプログラムを書いていました。ただエスカレーターを作るだけなら簡単なのですが、「どんな速さでも、どんな高さでも、どんな傾斜でも」対応できるような汎用性の高いものを作ろうとしたためプログラムが複雑になり、今回のようなとんでもないバグが発生してしまったという流れです。
ーーこの仕上がりをご覧になった際のご感想をあらためてお聞かせください。
Rigel_Wired:深夜4時でしたが、想定外の挙動に1人で笑っていました。そのテンションのままTwitterに動画を投稿し、最初は「明日修正しよう……」と眠りについたのですが、いつの間にか思いもよらぬ大反響(?)になっていたため、今は「もうこれで完成でいいかな」という気持ちです。
ーーこれまでのコメントや反響へのご感想をお聞かせください。
Rigel_Wired:リプライや引用リツイートはほぼ全て読ませていただいているのですが、人によって感じ方が多種多様でとても面白かったです。
反響としては「シュールなCGで面白い」「落ちていく人が悲しすぎる」「これは天国と地獄の暗喩か?」「入試(就活)ってまさにコレ」「生物の生存競争みたい」「工場の選別機かな」といった感想が多かったですが、ここまでモノの見方を広げられるなんて目から鱗です。ただの偶然の産物ですが、現代アートとして出展したくなりました。
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読者のみなさんはこの動画をみてどのような感想を持っただろうか。原始時代に比べると多少マシになったとは言え、未だ我々はこのような社会の選別から逃れることはできていない。人間とはなんと哀しい生き物だろうか。
Rigel_Wiredさん関連情報
Twitterアカウント:https://twitter.com/RigelWired