コロナで新婚旅行が中断→京都に足止め3年目 フォロワー26万超、台湾漫画家夫婦は今

Coco Coco

 新婚旅行のため世界中をまわる予定だった台湾の漫画家夫婦が現在、京都に滞在しています。日本を訪れた2020年、コロナ禍による渡航規制のため京都で足止め状態に。しかし日本語を学びながら漫画家活動を継続。日本語と中国語、英語の3言語で京都から作品を発信し続けています。「日本を感じられる京都が大好き」という2人を直撃しました。

新婚旅行で世界をまわる予定が…

 自分たち夫婦をモデルにした「土曜日の胸キュン」シリーズなど、さまざまなカップルのラブラブな日常を描いた作品が人気。Facebookのフォロワー数は26万人を超えます。夫のシュエンさんと妻のメイさんに話を聞きました。

──お二人はいつから京都に。

シュエンさん「2020年からなので3年目です。最初は新婚旅行で世界のあちこちを2人でまわろうと計画していました。友人を訪ねて日本に来て1〜2カ月滞在したところでコロナで渡航規制がかかってしまい…。動けなくなったので日本にしばらく滞在することにしました」

メイさん「日本の漫画文化は台湾でもとても有名で昔から大好きだったので、滞在して日本のイラストや漫画の文化をもっと吸収したいのもありました」

──日本語がかなりお上手ですよね。

シュエンさん「京都で2人で語学学校に通いました。台湾に帰国しようにも最近までの台湾の入国規制で自費、さらに1人1室のホテル隔離があり、計算したところ2人で日本円にして最低30万円ほどかかることが分かり…。どうせならそのお金を使って日本語を習得しようと考えました。その方が今後スキルにもなるし」

──日本の中でも京都を選んだ理由は。

メイさん「京都は日常で見る景色が本当に特別で大好きだからです。とても日本を感じられます。最近、他の県をいくつか旅行しましたが、他県のビルの高さにびっくりするようになりました」

夢は「日本生活描いた本出したい」

──シュエンさんとメイさんのFacebookページ「MixFlavor」は台湾ではかなり有名ですが、漫画の配信はいつから。

シュエンさん「2013年に『綜合口味(ゾンハーコウウェイ、ミックスフレーバーの意味)』というブログを作成し、妻のメイが描く漫画を配信し始めました。イラストなどを投稿していたところ、台湾のネット上でバズって知名度が上がりました。現在はブログに加えてFacebookやインスタグラムでもポストしています。そして他国の方も読めるように翻訳者の協力を得て日本語と英語版も配信しています」

──他に活動は。

メイさん「LINEスタンプの販売や、企業からの広告用イラスト受注などもしています。ウエディング用のイラストを描いたりもしていますよ。実は台湾とベトナムで本も出版しており、台湾では6冊、ベトナムで2冊販売されています」

──今後も日本に滞在?

シュエンさん「台湾の隔離ルールが緩くなったら台湾に一時帰国したいとは思いますが、現在は日本の就労ビザを取得しているので、しばらく日本に滞在したいと思っています。台湾で本を出版することができたので、今後の目標は日本で本を出すことです。例えば、私達の外国人としての日本生活を描いた漫画などを作成したいと思っています」

     ◇

 コロナによる予定変更で、思いがけず京都に在住することになった台湾人夫妻。筆者も外国人として台湾に住み、ライターとして活動している身なので共感できる部分がたくさんあるインタビューでした。お二人の夢「日本で本を出したい」が叶うように応援しています。

ブログ「綜合口味」

Facebook「綜合口味(MixFlavor)」

綜合口味インスタグラム(@blog.mixflavor)

日本語版インスタグラム「ミックスフレーバー MixFlavor」(@mixflavorjp)

日本語版Twitter「ミックスフレーバー MixFlavor」(@mixflavorJP)

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