パンダのイラスト入り段ボールで国際郵便→オーストラリアは「アウト」? 日本郵便「無地をおすすめします」

金井 かおる 金井 かおる

 Twitterユーザーの「Machiko」さん(@Machiko33624922)は先日、オーストラリア在住の知人へ送る船便の準備をしました。梱包に使ったのはパンダのイラストが大きく印刷された段ボール箱。しかし集荷に訪れた宅配業者さんからは予想外の言葉が。

 「あ、オーストラリアですよね? オーストラリアは動物の柄の箱は送れないんですよ」

 驚いたMachikoさんはこの出来事を自身のTwitterに投稿。1.3万以上のいいねがつき、「野生動物がたくさんいるから?」「検疫の問題でしょうか」「初耳です」「私は別のイラストがダメでした」などの感想や体験談などが寄せられています。

日本郵便に聞きました

 Machikoさんが今回利用したのは日本郵便(本社、東京都千代田区)の国際郵便サービス。同社広報室の担当者に話を聞きました。

 ーーオーストラリア行きの国際郵便が箱のパンダのイラストを理由に集荷されない事例がありました。パンダがダメな理由を教えてください。

 「オーストラリアは、植物防疫及び動物防疫の規制が非常に厳しい国です。果物、野菜、卵又は肉類、肉加工品に使用された段ボール箱等の容器は、新品、中古に関わらず、梱包として使用することはできません。パンダのイラストは、上記禁制品に該当するものではございませんが、動物やそれらを類推する絵柄についても名宛国税関の判断で返送される恐れがあり、無地の梱包材を使用されることをおすすめします」

 日本郵便のサイトには国際郵便の各国共通の注意点として「肉・野菜などの生鮮食品や家電製品の空き箱は避けましょう(輸入を禁止している国があります)」という呼びかけもありました。

 送り先の国によりルールはさまざま。同社には国際郵便に関する電話問い合わせ窓口「お客様サービス相談センター」があるので迷う場合は梱包前に相談を。

投稿主「私の経験が役立てば」

 投稿主のMachikoさんにも話を聞きました。

 ーー玄関先で「動物の柄は送れない」と聞いた時はさぞ驚かれたのでは。

 「自分の想像範囲を超えていたので、爆笑したことしか覚えていないです。こちらも日程に余裕があったからかもしれないのですが、人間予想を超えたことが起きると爆笑するんだなと今となってはそう思います」

 ーーTwitterで大変な反響です。

 「大変驚いております。私自身Twitterを始めて日が浅いこともあり、このような経験は遠い世界で起きることだと思っていました。私自身、みなさんが『私の場合は』と経験を教えてくださったおかげで知識も増え、コロナ禍で人とのコミュニケーションが制限されている中での反響だったので人の温かさに触れることが出来ています。皆さんからのリプライを楽しく拝見させていただいています」

 今後は無地一択にするというMachikoさん。「回収されなかったことに関しましては、『アドバイスをくださった』という認識ですので感謝の気持ちでおります。今は私の経験が皆さんにも役立つことを願っています」。

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