えっ、これがピザ!? 京都の高校生が考えた立方体ピザを地元スーパーが商品化 「甲子園」優勝レシピを基に「サクッと触感」

京都新聞社 京都新聞社

 京都府福知山市の福知山淑徳高生が府内産食材にこだわって考えた「新緑のピザキューブ」を、スーパー「にしがき」(京都府京丹後市大宮町)が商品化した。高校生が地元食材を使って競う昨年11月の「第10回ご当地!絶品うまいもん甲子園」で、同高が優勝した際のレシピを基に開発。2店舗で限定数を販売した。生徒たちは「自分たちが作ったトマトソースがしっかりと再現されている」と話す。

 レシピを考案したのは、総合学科調理系列3年の熊谷信之介さん(17)、坂根凜さん(17)、達川怜平さん(17)の3人。チーズと具材、トマトソース、「茶ノベーゼソース」を3層に積み上げた立方体ピザで、上にクッキーやクリームチーズを盛り付けたスイーツのような見た目が特徴。具材に万願寺とうがらしや賀茂なす、九条ねぎを用いた。

 茶ノベーゼソースは、ジェノベーゼソースのバジルを市内産のほうじ茶にアレンジしたもので、香りやトマトソースの苦みとのバランスにこだわった。「うまいもん甲子園」全国大会で、地区予選を通過した15チームの頂点に立った。達川さんは「ピザをキューブ状にした発想が斬新で評価されたと思う」と振り返る。

 にしがきは商品化に向けて12月から、3人を交えて試作を重ねてきた。立方体の成形とサクッとした食感を追求し、パイ生地を3度焼きする工夫を凝らした。にしがきの担当者は「抹茶やトマトの香りが楽しめ、冷めてもおいしい」と話す。 

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