日本中央競馬会(JRA)のトップ騎手、クリストフ・ルメールさん(42)=京都市在住=が、競馬から着想を得て自身がデザインするアパレルブランド「CL by C.ルメール」を立ち上げた。商品の第1弾として、競技の普及と日本への恩返しの思いを込め、騎手がレースで着る勝負服をモチーフにしたポロシャツやパンツを作った。5月12日からオンラインストアで販売する。
フランス出身のルメールさんは2018年にJRA年間最多勝利記録を更新するなど、5年連続で最多勝利騎手になっている。元々ファッションに興味があり、今春知人と一緒にアパレル会社を設立した。
商品は勝負服の鮮やかな色使いを生かした半袖と長袖のポロシャツや、足首部分を絞ったパンツなど5アイテムをそろえ、数量限定で販売する。
騎手の勝負服をストリートファッション風にアレンジし、来日後トップ騎手になるまで支えてくれた日本への感謝を込めて素材の調達や縫製など全工程を国内で行うことにこだわった。売り上げの一部は引退馬の支援などに役立てるという。
ルメールさんは「ブランド発信で地元の産業をサポートし、競馬が持つ独特の色彩やデザインを分かち合い、日本に恩返しができればうれしい」とコメントした。
オンライン販売は当初4月20日から予定されていたが、京都高島屋で4月24日までおこなわれていたポップアップショップが人気だったため5月12日・20時〜に延期された。また、伊勢丹サローネメンズ(東京)で4月27日~5月8日に展示販売される。