支払額が一定になるため返済が楽になるといわれるリボ払いですが、実際のところはどうなのでしょうか。そこで、全国の男女480人(女性285人/男性195人)を対象に、クレジットカードのリボ払いで後悔したことを聞いたところ、「手数料が高く、返済がなかなか終わらない」「気付かずリボ払い設定になっていた」といった声が多く見られました。また、リボ払いで苦労した人が利用していたクレジットカードは「楽天カード」がもっとも多かったそうです。
保険マンモス株式会社が2022年3月に実施した調査で、おもに31~40歳(37%)、20~30歳(33%)、41~50歳(22%)の人が回答しています。
「クレジットカードのリボ払いで後悔した経験」を聞いたところ、1位は「手数料が高く、返済がなかなか終わらない(長期返済中)」(233人)でした。次いで、2位に「気付かずリボ払い設定になっていた」(171人)、3位「手数料が高く、返済分を払えなくなってしまった(支払延滞)」(38人)といった回答が続きました。そのほかには、「リボ払いをそもそもちゃんと理解していなかった」「説明画面がわかりづらく、間違えてリボ払いを選択していることに気づかなかった」などの回答も挙がったそうです。
続いて、「リボ払いで苦労した人が使っていたクレジットカード」を聞いたところ、1位は「楽天カード」(164人)でした。次いで、2位「三井住友カード」(61人)、3位「エポスカード」(55人)といった回答が続きました。
調査した保険マンモス株式会社は、1位となった楽天カードについて「楽天カードの気をつけるべきポイントは、うっかり自動リボ払いサービスに登録をしないことです。楽天カードの申し込み時に自動リボサービスに登録してしまったことに気づかず、クレジットカードを使ってから初めてリボ払いになっていることに気づくというケースがあります」と説明。「リボ払いをやめたいと思い、自動リボサービスを解除することはできても、一度リボ払いが適用された支払いについては一括払いに戻すことができません。支払額を上げるか、全額返済するかしないとリボ払いが終わらないことに注意が必要です」とも述べています。
そのほかカードによっては初期設定を変更しないかぎりボ払いになっているものや、入会時に「リボ払いを設定するとポイントを付与する」といったキャンペーンを行っていたりするものがあります。同社は6種類のカードを取り上げ、利用時の注意をまとめています。
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最後に、リボ払いで後悔した具体的なコメントを聞いたところ、以下の通りとなりました。
▽明細を見なかったので、毎回リボ払いになっているのに気づかなかった
▽便利だと思っていたリボが自分を苦しめるとは思ってなかった
▽ポイントキャンペーンにつられて設定してそのままわすれていたと思います。余分なお金がかかった!と後悔しました
▽こんなに手数料が取られるとは思っていなかった!気づいたら80万近く借金をかかえてしまった
▽本当に手数料が高すぎて、普通に一括で支払った方がいいです
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調査した保険マンモス株式会社は、「後悔しないためには、リボ払いの本質を理解し、手数料を含めて総額いくらの返済になるのかシミュレーションした上で利用するなど、賢い使い方を心がけたいものです」と述べています。