青森のコンビニのお客さん「つんするままど、ストーブのすみ、どさあるば」→固まる外国人店員→津軽弁を訳した助け舟に2万人がいいね

門倉 早希 門倉 早希

「つんするままど、ストーブのすみ、どさあるば?」…ん? どういう意味!?

これは津軽あむ(@kCDR0sMOoEiPNm5)さんの投稿。青森県内のコンビニで外国の方と思しき店員さんと津軽弁を話すおじいさんの意思疎通を「翻訳」して助けたというもので、ツイートは2万いいねがつくほど注目を集めています。

「つんするまま」は何かをつつくお母さん? 「ストーブのすみ」はストーブに使う炭? 「どさあるば」は…、検討もつかない。生まれも育ちも関西の記者はお手上げ状態なので、津軽あむさんにお話を伺いました。

ツイッターユーザーの正答率は?

ーーずばり結論から伺います。「つんするままど、ストーブのすみ、どさあるば?」とはどういう意味なんでしょうか。

「『(レンジで)チンするご飯とストーブの乾電池はどこにありますか?』という意味です。チン(つん)するごはん(まま)と、ストーブの電池(すみ)、どこにある(どざあるば)? となります」

ーー全く分かりませんでした。津軽あむさんのご出身は青森県ですか。

「青森です。言葉はすぐにわかりますが、聞き取れない津軽弁はたくさんありますね。今回の『すみ』に関しては比較的高齢の方以外、使っているのを聞かないので、津軽弁を聞き慣れていてもわからない人もいるんじゃないでしょうか。特に太宰治の出身地の旧金木町(現五所川原市)あたりのお年寄りが使う津軽弁は難易度MAXかと思います」

ーーさらに高難易度の地域があるとは…!ほか地域に住む者としては意味を考えるのは楽しいものです。

「ツイッターでも翻訳に挑戦されている方が多かった印象です。前半の『つんするまま』と後半の『すみ』、前半を当てる方は結構いらっしゃいましたが、後半はやはり正答率は低く、『炭』だと思われる方が多かったです」

ーー反響を受けて今のお気持ちは?

「こんなに反響が大きいとは思わなかったです。このツイートがきっかけで方言のおもしろさ、良さが広まれば良いなと思います」

ーー最後に、別の地域の人たちに伝わりづらい津軽弁をほかにも教えてください!

「動物を飼うことを『たでる』と言うので、『おらえ(私の家)でたででら(飼ってる)犬よ』と話すと『犬を建てる?』となったりします。あと、お年寄りは猫の事を『ちゃぺ』と呼んだりします。『ちゃぺ』はアイヌ語だという話もありますので、北海道でも使われているのか個人的に気になります」

◇ ◇

津軽あむさんにコンビニでの一部始終を聞いたところ、「レジに並ぼうとしたら、おじいさんが店員さんに質問していて。店員さんは明らかに困っていて、おじいさんも何度か同じ言葉を繰り返していました。その後(翻訳した後)は、店員さんにもおじいさんにもお礼を言われましたね。店員さんはおじいちゃんに商品の場所を案内してからレジに戻ってきて、私も会計をして店を出たので、おじいさんが目的のものを買えたかまではわかりません」とのことです。

また、記者が気になったのは、津軽弁で電池を「すみ」と言うのなら、「でんち」と言えばどういう意味になるのか。調べてみると、津軽弁で「でんち」とは「懐中電灯」を指すことが多いようです。みなさんが生まれ育った地域にも、ほか地方の人に伝わらない方言はありますか?

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