通話する際、雑音を排除して相手に自分の声を鮮明に届けるiPhoneの「声を分離」というマイク機能をご存じですか? それを紹介したcocoさん(@co_7__5)さんのツイートに52万いいねがつくほど注目が集まっています。
Appleの公式サイトでは「機械学習により周囲の騒音を識別して遮断し、あなたの声を聞き取りやすくします」と記載されているこの機能。つまり、自分が使うと相手がこちらの声を聞き取りやすくなるということ。cocoさんによると、ご友人がドライヤー中にこの機能を使用したところ、風の音がまったく聞こえなかったそうです。cocoさんに取材し、記者が実際に試してみました。
声は鮮明で、ドライヤーの音は一切しない
ーー目から鱗の機能でした。今回はドライヤー中のご友人がこの機能を使用されていたんですよね。
「はい、その通りです!」
ーー相手の声は鮮明なんでしょうか?
「はい。声は鮮明で、ドライヤーの音は一切しませんでした」
ーーちなみに使用していたアプリは?
「LINEの通話でした」
ーーご友人がこの機能を発見した経緯はご存じですか?
「友だちのご家族が去年見つけたらしく、友だちは当たり前のように使ってましたね」
cocoさんのツイートには100件を超えるリプライがついており、「出先営業で使えそうですね」「へぇ、ふーん…(Android勢)」「そんな便利機能があったとは!」と、さまざまな声があがっています。
「声を分離する」について調べてみると、iOS15から追加された機能で、対応しているのはFaceTime、LINE、Zoomなど。iPhoneに標準搭載されている電話アプリでは使用不可なのでご注意を。また、Androidには現状搭載されていません。
実際につかってみた
そんな便利な機能なら試さない手はない!とさっそく実践。記者がiPhone11、通話相手がiPhoneXSで試してみました。使ったのはLINEで、通話中にコントロールセンターからマイクモード「声を分離」を選択します。雑踏を歩く、拍手、ドライヤーなど屋内外の騒音で試したところ、相手は「(記者の)声以外はほぼ聞こえない」とのこと。す、すごい。
相手にも同じことを試してもらうと、確かに雑音はほぼ聞こえない。Bluetoothでヘッドホンを繋げて通話しても「声を分離する」を選択できました(周囲の音をすべて拾う「ワイドスペクトル」機能は選択不可でした)。ヘッドホンやイヤホンの使用、アプリのバージョンや周囲の環境によっては使えないこともあるようです。
余談ですが、ビデオ通話に切り替えて相手に拍手しながら話してもらうと、手を叩いているのは見えるのに相手の声しか聞こえず、「脳がバグる」感覚が味わえました。
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「声を分離する」機能は、LINE、FaceTimeなどプライベートで使えるのはもちろん、Zoomでも使えるので在宅勤務が急増した今の時代にも重宝しそうです。iPhoneユーザーの方は一度試してみる価値アリではないでしょうか。
※情報はいずれも2022年2月15日時点でのものとなります