和歌山駅「めはり寿司」600円

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柴田 直記 柴田 直記

 和歌山県南部地方の有名な郷土料理といえば、めはり寿司。そのいわれは、1食分のにぎりめしを型崩れしないように高菜で包んだため、それがあまりにも大くて、食べるときに口を大きく開けると同時に目も大きく見開いたとか、目を見張るほど大きくておいしいなどの説がある。そんな和歌山駅の名物駅弁である、めはり寿司のふたを取ると直径約3・5センチ、長さ約7センチの俵形で食べやすい大きさの寿司が5カン並び、別添えに封入された甘酢ショウガが入るというシンプルなものに仕上がっている。パッケージには赤いバックに白字で「自慢の逸品」と書かれた文字が躍り、いっそう食欲をそそられる。売り切れ必至の名物駅弁を午前中に買い求め、じっくりと味わってみた。

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 めはり寿司の外側、くるんである葉は高菜漬けで「高菜の収穫時期により、葉、茎がかたい場合がございますが、ご了承の程お願い申し上げます。」と書かれた紙が入っている。1カンごとの葉に個性があって色々な硬さが楽しめるとも受け取れる。

 薄い塩味の高菜に包まれているのは、高菜のみじん切りが交じる醤油ベースの炊き込みご飯で、高菜漬けのしっかりした歯応えの良さと相まって食べ応えは十分だ。

 ナイロンのバラン状のものが容器内側の底、側面に施してあり、型崩れや傷みを抑えるという、うれしい心遣いに感謝。

 シンプルでかつ安くておいしいめはり寿司。夕方には売り切れの憂き目に何回か遭ったので、早い時間の購入がお勧めだ。

 紀勢本線・和歌山駅「(株)和歌山水了軒」TEL073・475・6150

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