私は新幹線で東京までの途中駅に向かう時、あえてひかりを選ばず名古屋から各駅停車のこだまに乗る。駅に止まるたびに、のぞみなどに抜かれるので停車時間が5分程度あり、駅弁を買う楽しみが増えるからだ。今回は取り置きをお願いせずに、ようやく買えた「手筒花火弁当」に舌鼓を打った。花火が題材の駅弁は珍しく、その彩りの美しさと演出に、思わず顔がほころんだ。
花火に見立てた巻き寿司
花火を題材にした駅弁だけに丸い容器を使用。二重の上の段にはエビ天、焼きサケ、鶏のつくね、ホタテ煮、ちくわの動物性おかず。他にゴボウ、コンニャク、椎茸の野菜うま煮や枝豆。デザートには桜餅などが、ぎっしり詰まっている。
下の段には見るからに花火に見立てた巻きものの寿司が色を変えて並んでいる。中央にはに卵焼き、カンピョウ、アゲ、おぼろの入った巻き寿司が上下に2カン鎮座し、その周りをシバ漬け巻き、錦糸卵とエビ巻き、アサリのしぐれ煮巻き、カニカマ巻きが固める。色とりどりで目も楽しませてくれ、どれから食べようか迷う。
歯応えのいいシバ漬け巻きはあっさりシャキシャキと食感も良く、全部で10カンもあるのでボリューム満点のごちそうだ。
おかずの方も食べてすぐに何か分かる食材で、おいしくいただけました。
1130円。東海道本線・豊橋駅「壺屋弁当部」Tel0532・31・1131。