朝のバタバタを経て、仕事場へ駆け込むように到着し、残業ができないからお昼返上で働いて。猛ダッシュで子どもを保育園にお迎えに行き、ようやく帰宅。しかし、一連の疲れも取れぬまま「さあ、これから夕飯準備して、洗濯して、子どもの相手して、お風呂入れて、寝かせなきゃ…」と、夜のバタバタが始まります。
疲労した体と心にむち打って毎日頑張るママたち、「やらなきゃ」とか「やることがたくさんある」と思うと、もうそこで疲れて憂鬱になったりしませんか。どよーんとした気持ちを少しでも払拭するために、先輩ママたちが実践している「やる気を出す方法」を紹介します。
子どもに気合いを入れてもらう
▽Mさん、出版社勤務(子ども11歳、6歳)
仕事でトラブルがあり、疲労困憊でヘトヘトのまま「ご飯作らなきゃ、でも気力が…」とボーッとしていたある日、背後から「フレーフレー母ちゃん!」と子どもたちがオモチャのマラカスを必至に振って応援してくれたんです。
普段はケンカばっかりしてうるさい兄弟の、けなげな姿と声援に思わず元気が出てしまいましたね。その日は冷凍ハンバーグがメインの超手抜きご飯となりましたが。それ以来、帰宅したらまず私から「さあ、母ちゃんアンタたちにご飯作るからねー!待ってるんだぞ!」と大声で宣言します。子どもに応援してほしくて(笑)。子どももそれに「おう!頑張れ母ちゃん!」と返してくれます。
この儀式(?)で、「あーやらなきゃ」という気持ちが「よーし、いっちょやりますかぁ!」という気持ちに切り替わるんです。
◇ ◇
なるほど、空元気を出していると自ずと元気が出てくるのに似ていますね。やる気を出すことで気持ちも不思議と前向きになれるかも。
今日はこれとこれをやらない!と決める
▽Iさん、事務職・33歳(子ども2歳)
子どもが小さいうちは毎日すみずみまで掃除しないと「ハウスダストでぜんそくになる可能性がある」という話を聞いてから、とにかく掃除は毎日!という強迫観念にとらわれてしました。
先日復職したのですが、想像以上に子育て・家事と仕事の両立が大変で、帰社時間が近くなり「今日も掃除しないと」と考えると、気持ちが沈んでしまうほどでした。
子どもも1歳半になった頃、保育園のママ友と「掃除は毎日してるか」という話題になったのですが、ほとんどのママが「3日に1回簡単に掃除機かけるだけ」「週末だけ」。そして「必ずしもハウスダストがぜんそくにつながるわけではないと小児科医に聞いたよ」という意見も。それからは、なーんだ、それでいいんだととても気が楽に。
それからですね、私の「今日は掃除しない」「今日は洗濯しない」と、「しない」方式で気持ちを楽に、余裕をもって子育てと家事に取り組めるようになったのは。ちなみに、毎日だった掃除も3日に1回、洗濯は2日に1回にしています。
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確かに、「これもやらなきゃ!」ではなく、「今日はこれはやらなくていい」と思うとちょっと気持ちが楽になりますよね。消去方式…試してみる価値ありそうです。
寝かしつけ後の自分時間を想像する
▽Sさん、経理・35歳(子ども2歳)
勤務地が家から近いため、自転車通勤。通勤時間がほとんどないため、日中の1人時間はランチタイムのみ。でもその貴重なランチタイムもしばしば仕事で半分に潰れてしまうこともあります。
あまり息つく暇もない勤務時間を終え、気持ちを切り替えられないまま保育園にお迎えに行き、その後の子どもの相手や家事は、なんとなくどんよりした気分でこなしていました。
そして最近までの私の楽しみ(といえるのか?)といえば、子どもを寝かしつけるときのスマホネットサーフィンくらい。そのまま寝落ちしてしまうことがほとんどで、なんとなく疲れの取れぬまま朝を迎え…。
そんなある日、たまたま観た深夜ドラマがめっちゃくちゃ面白くて、数年ぶりに私のドラマ熱に火が付きました。今はいろんなドラマを録画しまくって、子どもが寝た後にソファでゆったり観る1人時間を満喫しています。その幸せな時間や「今日はどれ観よう」と考えるとワクワクして、どんよりした気分にならずに頑張れている気がします。
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自分の幸せ時間を想像してやる気を出す、これはかなりモチベーションも上がりそうですね。なにかひとつでも好きなことを満喫することが明日の元気につながるのかも。
やる気を出す→効率もよくなる?!
大声を出してやる気を出すもよし、1人の時間を想像して頑張るもよし、やる気スイッチが入るなにかをぜひ見つけてみてください! 帰宅してから毎日同じことをするにも、気持ちひとつでやる気が出て、動きもちゃきちゃき?! もしかしたら効率もよくなっちゃうかもしれません。