宮沢りえ、お笑い芸人インディアンスのきむ、朝日奈央など著名人の中にもほくろを除去し、それを公表する人も多い昨今。そんななか、ほくろが何度目かのブームを迎えようとしています。
つけぼくろといえば、古くは17～18世紀、おしゃれの一環として大流行。フランスやイギリスの上流階級の女性が肌の白さを際立たせるために取り入れたメイクテクニックです。
ほくろブームの兆しをいち早くキャッチし、デザイン会社である株式会社AND SPACE（大阪市北区）が筆先をポンッとスタンプするだけで狙い通りのほくろを描ける「ほくろメイク ポイントリキッド」を発売。「なぜ今ほくろなのか」と、広報担当者に詳しい話を聞いてみました。
なぜ今ほくろ専用アイテムを？
──ほくろを除去したり、コンシーラーなどで隠す人も多いこの時代に、なぜあえてほくろメイクを？
ほくろをマイナスイメージに捉える方もいるかもしれませんが、実はほくろがあると人に顔を覚えてもらいやすかったり、印象に残りやすいというメリットもあります。
かのマリリン・モンローも、チャームポイントとしてつけぼくろを取り入れていたことはご存知ですか？ 芸能人やモデルの中にもほくろを描いている方がいるかもしれませんし、一般の方の中にもほくろを描いている方は一定数いるのでは、と我々は考えています。
──確かに、ネット上にもほくろの描き方を説明している記事や動画はたくさんありますね。
その場合多くの方がアイライナーを使うようですが、うまく描けなくて時間がかかる、マスクで蒸れてにじむ…という悩みがつきものでした。また、コロナ禍によりマスク着用が必須となったことから、アイメイクにもう一工夫加えたいという人が増えてきたんです。
──マスカラや眉アイテムのカラーバリエーションが豊富になったのも、コロナ禍でのメイクの特徴ですね。
その通りです。マスクをしても隠れない目もとのメイクに重点が置かれるようになり、アイメイクの一環としてほくろメイクに着目される方が増加。ほくろブームが起こりつつある、という実感がありました。
そこで半年ほど前に、簡単に描けてヨレない、落ちない、ほくろ専用のアイテムを開発しよう！ とプロジェクトが立ち上がったのです。
──開発にあたり特にこだわった点は？
今回の商品はワンステップでほくろが描けるよう、フェルトペンの先端が球状になっています。どのサイズのほくろが最も自然で、最もセクシーに見えるのか社内で何度もテストを重ね、ベストなサイズ感になるようこだわりました。このペン先の開発には日本の老舗企業が携わり、熟練職人が手がけたものを採用しています。
──まさか、ここに老舗のノウハウが…。
また、どんな角度、どんな筆圧で使っても均一な円が描けるよう適度な硬さを持つ素材を選んだり、一押しで適量が出るよう液の濃度や粘度を検証するのにも時間がかかりました。薄すぎるとキメに沿って広がってしまうし、濃すぎるとグリグリ押さないと描けないんです。
──実際に試してみましたが、本当に１秒でほくろが描けました。リキッドの色味も絶妙ですね。
そうなんです！ どんな髪色、どんな肌トーンの方が使っても自然に見えるダークブラウンを目指し、独自の顔料をブレンドしました。速乾性も高く、汗・皮脂に強いウォータープルーフ仕様なので、マスクで擦れても崩れにくいんです。とはいえティントタイプではないので色素沈着の心配はなく、通常のクレンジングですっきり落とせるのもこだわった点のひとつです。
──2021年11月末の発売から約1カ月。現在の反響を教えてください。
まだそこまで存在を知られてはいないのですが、『アイライナーより簡単にリアルなほくろが描けて時短になる』『さり気なく盛れてイメチェンできる』『メイクが物足りないときのワンポイントに』という嬉しい声をいただいています。SNS上でも『すすめられて使ってみた』というコメントがあったり、じわじわと反響が広がっている様子。
中には“推しぼくろ”といって憧れのアイドルと同じ位置にほくろメイクをしたり、ほくろのあるキャラクターのコスプレをする際に使う、という方もいるようです。
──ほくろメイクにおすすめの位置は？
目の下に描くと自然に目もとを強調できるのでおすすめです。特に、右目の下のいわゆる“泣きぼくろ”はフェミニンで可愛らしい印象になるので、恋愛運アップも狙えます！
口もとはマスクをすると見えませんが、食事の際などにマスクを外すと“あれ？ ほくろあったっけ？”と視線を集めることになるので、描いておくと意外なシーンで効果を発揮します。人相学的には、金運アップを狙うなら口の右下、恋愛運アップを狙うなら口の左下がいいそうですよ。
──開運も目指すというわけですね！ ほくろを描く以外に裏ワザ的な使い方もあるのでしょうか。
ほくろ専用のリキッドですがウォータープルーフ処方でにじみにくいので、あえてアイライナーとして使うのもおすすめです。ペン先が丸く細い線は描けないので、お手持ちのアイライナーでラインを描いたあと、まつ毛の隙間を埋めるインサイドライン用として使うと便利ですよ。また、ハロウィンやイベントでフェイスペイントをする際にも活躍すると思います。
次世代コスメ「ほくろメイク ポイントリキッド」は、特設サイトとオンラインストア「AND SPACE ONLINE」にて販売中。まだまだウィズマスクが続く今こそほくろメイクを取り入れて、いつもと違う雰囲気を演出してみるのもアリかもしれません。
■AND SPACE ONLINE https://shop.andspace.net
（Lmaga.jpニュース特約・松下陽子）
