「イエベですよ。青みピンクは似合いません」なんて決めつけないで! パーソナルカラーの呪縛を解く漫画に広がる共感

青島 ほなみ 青島 ほなみ

近年、コスメ界では「パーソナルカラー」がトレンド。肌の色味をイエローベースの色が似合うイエベさんと、ブルーベースの色が似合うブルべさんに別け、それぞれに合ったコスメや服を選択するケースが増えています。

これまで自分に似合う色のコスメを探したい時は、デパートの化粧品売り場でBAさんに選んでもらうのが鉄板でしたが、最近はドラックストアでも「イエベにおすすめ!」といったポップが貼り出され、パーソナルカラーさえ知っていれば自分でお手軽にコスメを選べる売り場づくりが進んでいます。

パーソナルカラーは知っていればとても便利な知識ですが、「パーソナルカラーに合ってない色は使っちゃダメなの?」という疑問もあるかもしれません。特にパーソナルカラー初心者さんは、今まで好んで使っていた色を「顔がくすんで見える」「派手に見える」なんて言われたら、「手持ちのアイテムを一新しなければいけないの?」と悩んでしまうかもしれません。

結論は…けっしてそんなことはありません。今、SNS上ではパーソナルカラーに囚われないオシャレの楽しみ方を提唱する、美容ブロガーのmirin usagiさんの実体験マンガが話題になっています。

ある時、化粧品売り場で青味ピンクのチークを「試していいですか?」と店員に尋ねたところ「肌が黄みがかっているのでお客様はイエべですよ。青みピンクは似合いません、オレンジにしましょう!」と言われてしまったmirin usagiさん。しかしその後、パーソナルカラー診断を受けたところブルべであることが判明…。ご自身もパーソナルカラーについて学ぶうちに、「パーソナルカラーとは、自分がより似合う色を知るためのものであって、自分が使える色を制限するためのものではない」と気付いたという実体験を元にしたストーリーにSNSユーザー達からは「私も大好きなくすみカラーの服を着ていた時アナリストさんにこれでは顔がくすんでいるから濁りのない色に着替えましょう!とか街を歩いていてなんか変だなと思う人って大体パーソナルカラーと真逆なものを身につけてるんですよ!と言われたことがありなんだかもやもやした経験があります」「ごく一部ですが、このようなBAさんも本当にいますよね…自分の好きな色、似合う色を楽しみながらメイクしたいです」「某美容部員なんですがパーソナルカラーで諦める方がとても多くいらっしゃる…いつも『コンシーラーやカラーコントローラー、様々なアイテムでバランスをとれます。好きな色を抱きしめませんか?』とお伝えして全力で好きな色を纏って頂けるよう尽力します。『好き』を誰にも否定させません」など数々の共感のコメントが寄せられています。

 パーソナルカラーを活用したい人に向け、mirin usagiさんからメッセージを頂きました。

 「パーソナルカラーは、自分自身に制限をかけるためのものではなく、『似合う』を知ることでおしゃれをより楽しむためのものだと思います。守るべきルールや規則ではありません。どうか、ご自身の『好き』に制限をかけないでください!」

筆者自身も、ダークトーンの服を好んで着ていたのに、パーソナルカラー上、ブライトカラーの方が似合う事が分かって悩んだ時期がありました。しかし結果的に、好みの服も今まで通り選びながら、今まで着たことがなかった明るく可愛らしい服も楽しもうと決め、ファッションの幅が増えたという経験があります。

 急速に認知が広がっているだけに誤解されることも多いパーソナルカラーですが、自分の幅を狭めるためではなく、自分の幅を広げるためのツールとして活用していきたいですね。

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