子どもに「バレエ」を習わせたいけど…小さくない保護者の負担 必要なアイテム・お金など先輩ママが解説

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バレエは、長年子どもに人気の習い事の一つです。体育の授業にダンスが採用されるなど、子どもがダンスをする機会は増えています。バレエはダンスの基礎・基本といわれることも多いので、男の子にもお勧めです。しかし、幼児の習い事には保護者のサポートは不可欠ですが、幼児がバレエをするための保護者の負担は小さくありません。バレエ教室に通うために必要なものと金額、レッスンや発表会での保護者のお手伝い内容など、わが子をバレエ教室に通わせた筆者の経験とともに紹介します。

バレエに必要なアイテムの価格はさまざま

まずは、わが子のバレエ歴を紹介します。わが子は年少クラスの冬からバレエ教室に通いました。部活などで忙しくなるから中学入学を機に退会しましたが、チケット制のバレエ教室を通いたいとわが子はよく言うほどバレエ好きです。学校で行うダンスも楽しいそうで、バレエのおかげかなと母親の私は嬉しいです。

大半のバレエ教室は、3歳や幼稚園・保育園の年少クラスから入会可能です。幼児がバレエを始める際に必要なアイテムと価格帯を紹介しましょう。価格は店舗によって大きく異なりますから、買う前に見比べてください。歴史ある有名店は高品質で値段が高く、インターネット通販では手頃な金額から購入できることが多いようです。

▽レオタード 価格:2000~20000円

価格差が最も大きいのがレオタードです。最低価格が約5000円の店舗もあります。教室がレオタードの色や形を指定する場合もあるので、購入前に確認してください。

レオタードは、スカートがある・ないの2種類です。スカートがないレオタードに別売りのスカートを合わせることもあります。

私はレオタードを「カワイイ~!!」と感激して眺めた後に、高額で驚いたたことがよくありました。商品を選ぶ前に予算を決めることをお勧めします。かわいさだけで選ぶと、ビックリする金額になりますよ。会員登録するとお得なセール情報が案内してくれる店舗も多いので、確認しましょう。

▽バレエシューズ 価格:2000~4000円

靴底が平らなバレエ専用のシューズです。トウシューズは小学生高学年から履くことが多く、幼児が履くことはほぼありません。

▽タイツ 価格:1000~2000円前後

タイツもレオタードのように、教室が色を指定する場合があります。暑い夏はソックスタイプもお勧めです。レオタードを着ても目立たないバレエ専用下着もあります。幼児は下着を気にすることも少ないから、急いで購入しなくてもよいでしょう。

髪型も教室が指定することが多いです。シニヨンにまとめるか、まとめるのに髪の長さが足りなければ結わくことになります。発表会ではバレエ専用のネットを使用することもありますが、入会時は100円ショップなど手軽に購入できるもので大丈夫でしょう。シュシュにこだわる子もよくいます。ネットもシュシュも髪を結わくゴムも、一つ一つは大きな金額ではありませんが、まとめると結構な額になります。

幼児のバレエをサポートする保護者は大変

幼児がバレエをするための保護者の負担は小さくありません。

レッスンに参加する際には髪をセットします。着替えの手伝いが必要な子もいるでしょう。レッスンへの送迎に加えて、バレエの幼児クラスでは保護者の同伴を求められることも多くあります。

公共施設や幼稚園などを場所借りして開催するレッスンでは、滑りにくくするために床にリノリウムシートを敷く・バーセットの用意などの準備や、レッスン終了後の後片付けと掃除を、保護者が行うことになります。自前の拠点でレッスンを行う場合では、このような負担は少ないでしょう。

発表会は、会場入りから退出までお手伝いが山積みです。わが子の晴れ姿をゆっくり座って見られることはあまりありません。衣装への着替え、髪のセット、舞台への誘導、待ち時間の楽屋の付き添いなどがあります。このようなお手伝いの負担は、子どもが成長するにつれて小さくなります。

来場者の受付作業のように、発表会のお手伝いには子どもに関わること以外もあるうえに、照明、音響なども保護者が担当するバレエ教室もあります。さらに、会場練習、衣装合わせ、普段の別々でレッスンを行う全クラスが集まっての合同練習など、発表会が近くなると毎週のように予定が入ってきます。発表会は1年または2年ごとに開催されることが多いですが、兄弟がいたり、ワンオペ育児で頼る人がいなかったりした家庭はとても大変そうでした。

発表会は金銭面の負担も大きいです。教室の方針や規模によって大きく異なりますが、費目には参加費、衣装代、会場費、写真撮影費、動画撮影費、舞台スタッフ人件費、チケット代、臨時レッスン費などがあります。支払い総額は、私の印象では10万円~20万円程度です。総額が50万円程度になるバレエ教室もあるようです。さらに、普段のレッスンへの入会金、毎月の月謝、前述の必要アイテムがあります。

幼児からバレエを始めるには、手間もお金も保護者には大きな負担になります。しかし、経験者として言わせていただくと、幼児がレオタードや衣装を着た姿を見るだけで、嬉しくて満足してしまう親心でつい頑張っちゃうのも事実です。

始めてから「こんなはずじゃなかった」とならないように、保護者のお手伝いと費用は入会前にきちんと確認することをお勧めします。金銭面の負担は、自前のレッスン場があるバレエ教室より、公共施設でのバレエ教室のほうが小さい傾向にあります。

バレエに励む子どもたちを知るには、「『バレエだいすき レッスンだいすき』な子ども向け月刊誌である「クララ」がお勧めです。

一人でバレエを始める前に「親子バレエ」も増えている

近年、保護者と参加する親子バレエのクラスが増えています。親子バレエの対象年齢は主に1歳~4歳で、ママやパパ、おばあちゃんが子どもと一緒に参加してレッスンを受けます。親子バレエは、バレエの要素やストレッチで体を動かして、情操教育として音楽や親子のコミュニケーションを楽しむことを目指して行われています。

体が柔らかい幼少時の子どもは、一人ではレッスンに集中することがむずかしいときもあります。親子バレエなら保護者がレッスン中にサポートできて、自宅でもストレッチなど復習をしやすいことが期待できます。親子バレエに人気がある理由の一つが、「保護者のバレエへの憧れ」でしょう。実は、私もバレエに憧れを持っていました。

バレエ未経験で子育てに忙しい大人でも、オンラインレッスンやインターネット動画なら自宅で気軽にバレエに挑戦できるようになりました。子どもにバレエを体験させる前に、まずは大人から挑戦してみませんか。

バレエをベースにしたエクササイズは、YouTubeで数多く紹介されています。例えば、SAKIバレエトレーニングでは、バレエ歴約30年でパーソナルトレーナのSAKIさんが、さまざまなバレエエクササイズを紹介しています。

楽しく無理なくサポートできるバレエ教室を探そう

バレエには柔軟性が大切なので体が柔らかい幼少時に始めるとよいなど、バレエを幼児から始めるメリットはさまざまあります。一方で、幼児がバレエを始めるには、保護者にはお手伝い、金銭面で大きな負担があるのも事実です。幼児がバレエに挑戦すると、保護者も新たな責務が発生するので、保護者にとってもチャレンジである挑戦といえるでしょう。私自身、大変なことはたくさんありましたが、わが子が今でもバレエが大好きで、体育のダンスも楽しそうに踊っていることに喜びを感じます。

バレエに興味を持ったら、子どもが楽しめて親も無理なくサポートできるバレエ教室を探すことから始めてみましょう。

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