「フラミンゴのヒナのおしりが尊い」 真っ白ふわふわの姿に「雪見だいふくみたい」

塩屋 薫 塩屋 薫

「ちょっと、、あまりにもフラミンゴのヒナのおしりが尊かったので見てください」と投稿された写真がツイッターで話題に。「なんてモフりたくなるおチリ」「ポテ♡ふわ」「雪見だいふくみたい」「ポムポムプリンみたい」など、そのかわいさを思わず別のものに例えたくなる人も続出し、6.5万以上のいいねがついています。

この写真を撮影したのは、国内外の動物園や水族館を200カ所以上も巡っている獣医学生のはるかさんです。この日は茨城県の「日立市かみね動物園」を訪れ、偶然フラミンゴの成鳥の足元に白いふわふわの物体を発見。「他の種類の鳥?」とも思い、写真を撮って確認するとヒナと分かり、よい角度を探すために展示場の周りをぐるぐるしながら撮影したそう。

同動物園の飼育担当者によれば、現在フラミンゴ53羽のうちヒナは6羽。10月27日に孵化し、4~5日ほどで巣を出ようと立ち始めたそうで、その後はバランスをとりながら親鳥のあとをついてまわるように。

「現在はヒナ同士で集まる姿も見られ、声変わり前の高い鳴き声もかわいいです。成鳥として足までしっかり色づくのは3~4年ほどかかります。今は、近くで確認するとふわふわ毛の中にも少し大人の羽がはえてきていますね。個体数の管理のためしばらく繁殖させる予定はありませんが、ヒナ目当てのお客さんも来られ、喜んでくれています」

そんな貴重な写真を撮影したはるかさんに、反響や動物への思いを聞いてみました。

──とても愛らしい写真ですね!

ヒナが意外とちょこまか動くので、おしりや顔にピントを合わせて撮るのは至難の業でした。また鳥のヒナの成長は早く、ふわふわの期間はとても短いため、出会うことができてとても嬉しかったです。

──Twitterでの反響はいかがですか?

「鏡もちみたい」「小さいトトロみたい」というコメントがあり、私はそういった見方ができていなかったので、新鮮でおもしろかったです。この写真が撮れたのが尊すぎて、自分の中に留めておけずツイートしたところ、想像を超越する大反響で、動物のおしりは正義なのかなと思いました(笑)。

「生き物の魅力を多くの人に伝えたい」

獣医学を勉強しながら、動物園・水族館巡りを続けているはるかさん。オンライン授業が増え、どこからでも授業を受けられるようになったことから、2021年は延べ70カ所を訪れたのだとか。その情熱の源になっているのは…。

──いつから本格的に巡られているのですか?

同じ趣味をもつ方々に出会ったことがきっかけで、大学生になった5年前からです。水族館や動物園でのバイト経験もあり、1年の半分くらい行っていたこともありますね。

──訪れる時のこだわりポイントはありますか?

初めて行く施設は、SNSなどで注目ポイントや全体像をつかみ、飼育員さんのガイドやイベントの時間も考慮して予定を立てます。動物を見るのももちろん楽しみですが、どのように飼育されているか、どのようなパネルがあるのかも気になりますね。施設内のレストランやお土産コーナーも見逃せません。

──動物愛があふれていますね! 獣医学生になった動機についても教えてください。

物心がついた時から生き物が好きで、道端のダンゴムシやアリに興味を持つような子どもでした。小学校の読書タイムでは、必ず図鑑を見ていたり。医療にも興味があったので、小学6年生の時に、好きな動物の命を救えて、飼い主さんにも喜んでもらえる獣医師になろうと思い、今に至ります。

──今回の写真のようなSNSでの発信をはじめたのは?

ツイッターを始めたのも動物園・水族館や生き物の魅力を多くの人に伝えたいという想いからです。またコロナ禍で客足が減り、かなり経営が厳しくなってしまったところもあるので、私の投稿を見て動物園・水族館へ実際に足を運んでみようかな、その動物について調べてみようかな、と思ってくださる方が少しでもいらっしゃれば嬉しいです。

◇ ◇

「大きくなっても生き物好きは変わらず」なはるかさん。「#動物園水族館巡り」で過去に訪れたスポットの紹介をしているそうで、今後もどんな新たな魅力を伝えてくれるのか期待大です。

■はるかさんTwitter https://twitter.com/510haruka963
■はるかさんInstagram https://instagram.com/510haruka
■「日立市かみね動物園」https://www.city.hitachi.lg.jp/zoo/

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