今年こそカーテンをきれいにしたい お洗濯マイスターに聞いた効果的な洗濯法

松田 義人 松田 義人

 

コロナ禍の影響で、今年も「おうち時間」が長かったです。当然、家の中も普段以上に汚れが目立ったはずで、例年よりもしっかり大掃除をしようと思う人は多いと思います。しかし、そんな中で厄介なのが「カーテン」の洗濯。カーテンの面積を考えるだけで「面倒くさい」と思ってしまいがちですが、目を背けてはダメ! 今年こそきちんとカーテンの洗濯をしたいものです。

そこで、今回は多くの家庭用洗剤を展開するライオンのお洗濯マイスター・大貫和泉さんに「カーテンの洗濯」について、そのコツを聞いてみました。果たしてカーテンはどのように洗濯するのが効果的なのでしょうか。

せっかく掃除しても、カーテンが汚れたままでは部屋の印象が暗くなる!

カーテンの材質によっては、家庭で洗濯ができないものもありますが、できるものの場合であっても、カーテンの面積を前に洗濯するとなると少々身構えてしまうもの。まず、大貫さんに「カーテンの洗濯」に対する心構えを聞きました。

「カーテンはシーツなどと違って汚れが目立ちづらいため、数年洗っていないという人もいらっしゃるかもしれません。 でもカーテンはお部屋のホコリなどで驚くくらい汚れていますし、在宅時間が長かった今年はなおさらです。せっかくお部屋を掃除しても カーテンが汚れたままだと、お部屋全体も暗くなってしまいます。 クリーニングに出さなくても家でも洗えるものがありますので、ぜひこの機会にチャレンジしましょう!」

 

 さらにカーテンを洗う際に、使うべき洗剤についても聞いてみました。

「カーテンなどの大きく厚手な洗濯物を洗う場合、布の奥まで洗浄成分が しみ込みやすい液体洗剤の使用がオススメです。さらに、デリケートな素材や色柄を守りたいカーテンの場合は、おしゃれ着用洗剤を使用しましょう。

しつこい汚れを落としたい場合は汚れに直接塗ることができる高濃度液体洗剤、『トップ スーパーNANOX』、ダメージを防ぎたい場合には色褪せ、型くずれ防止効果のある『アクロン』がオススメです。カーテンの汚れがひどい時は、液体酸素系漂白剤『ブライトSTRONG 漂白&抗菌ジェル』を併用するとより効果的です。ぜひご自宅のカーテンの状態に対応できるような洗剤をお選びいただき、使ってみてください」

【カーテンの洗濯】7つのステップ

まずは洗濯表示を確認して、お家で洗濯できるかどうかを確認します。洗濯表示に「洗濯おけ」や「手洗い」の記号がついている場合は、家庭で洗えます。

というわけで、さっそくカーテンの洗濯を行っていくわけですが、大貫さんによれば、そのフローは大まかに下記になるとのことです。

①カーテンから金具を外し、ホコリをはたき落とす

これをしなければ始まりません。ホコリをはたくと良いでしょう。

②気になる汚れには「前処理」を

カーテンの上部のギャザーや裾の部分が、ホコリなどで汚れていたら、気になる部分に洗剤の原液をつけて、キャップの底でたたいてしみ込ませておくと良いでしょう。

 

③ジャバラ状にたたむ

汚れ具合をチェックし、汚れが気になる部分を表にして「ジャバラ状」(屏風だたみ) にたたみます。

 

④指定のあるカーテン・デリケートな素材のカーテンは「洗濯用ネット」に入れる

カーテンの洗濯表示に「洗濯ネット使用」と書いてある場合や、レースやデリケートな素材のカーテンは、洗濯ネットに入れて洗います。

 

⑤洗濯機に入れる

洗濯機に入れる向きも、上手に洗うポイントのひとつです。洗濯機はかくはん羽根付近が最も機械力が強く、汚れが落ちやすいので、縦型洗濯機の場合汚れている面を洗濯機の底側に向けていれて洗いましょう。

 

⑥洗濯コースを選ぶ

カーテンの洗濯表示を確認し、洗濯機の取扱説明書に従ってカーテン洗いに最適なコースを選び、スタートボタンをプッシュ。 カーテンの汚れがひどい際は「液体酸素系漂白剤」を適量入れて洗います。洗濯中、 洗濯液が真っ黒になるようであれば、「二度洗い」もオススメです。

⑦柔軟剤で仕上げる

「柔軟剤」には静電気防止効果があるので花粉やホコリ等がつきにくくなります。また、 洗濯じわを防ぐ効果もあるので、よりキレイな仕上がりになります。 好きな香りの柔軟剤を使ってお部屋の中をほのかに香らせてみるのも楽しいものです。

【カーテンを干す】2つのステップ

ここまでの大貫さんの解説通り、カーテンを洗濯するわけですが、さらに今度は「干す」というこれまた厄介な作業が待っています。この点についても大貫さんに教えを請いました。

①縫い目を伸ばす

洗濯じわや型くずれを防ぐため、脱水後はすぐに取り出して、手で縫い目を伸ばします。

 

②カーテンレールに干す

薄手のカーテンは、カーテンレールに干すと、カーテン自体の重さで全体のしわが伸び て、キレイに仕上がるだけでなく、干す場所もとりません。 ただし、重い厚手のカーテンは、カーテンレールに負担がかかるので、洗濯竿に干すことをオススメします。また、干す前に窓ガラスも掃除して、汚れがつかないように注意しましょう。

 

気持ち良く新年を迎えるために、カーテンの洗濯は必須!

大貫さんの解説をそのまま聞いていると、普段行っている洗濯に、いくつかの注意点を加えるだけで、一見面倒そうなカーテンの洗濯も意外と簡単にできてしまうようです。最後に大貫さんに改めてカーテンの洗濯の重要性について聞きました。

「カーテンを洗濯すると、お家で過ごす時間が心地良くなることに加え、窓からの光の取り込みもしやすくなる場合があります。新しい年を気持ち良く迎えるために、カーテンの汚れをスッキリ綺麗に落としてみてはいかがでしょうか」

今回大貫さんにレクチャーしていただいた通りの洗濯術で、ぜひカーテンを洗ってみてください。きっと見違えるほど家の中が綺麗に感じられるはずですよ!

おすすめニュース

気になるキーワード

新着ニュース