調理中に使用するエプロンは汚れやすいので、こまめに洗濯してきれいな状態を保っておきたいところです。
エプロンは基本的に自宅で洗濯できますが、食べ物のシミや油汚れは落ちにくいので、正しく洗う方法を事前にチェックしておきましょう。
今回は、エプロンの適切な洗濯方法や、洗濯する前にチェックしておきたいポイント、正しい干し方をご紹介します。
エプロンの適切な洗濯方法
エプロンを自宅で洗濯する基本的な方法を2つのポイントに分けて説明します。
■1.汚れが目立つ部分は事前に手洗いする
食べ物や調味料のシミ、油汚れなどはなかなか落ちにくいので、洗濯機に入れる前に手洗いしておきましょう。
付着したばかりの汚れであれば、台所用の中性洗剤を汚れた部分に少し垂らし、ブラシなどでこすれば汚れを浮かせることができます。
ある程度時間が経った汚れや、中性洗剤で落としきれない汚れは、酸素系漂白剤でつけ置き洗いしましょう。
酸素系漂白剤は過炭酸ナトリウムを主成分とした漂白剤で、水に溶かしたときに発生する過酸化水素がシミや黄ばみを分解してくれます。
エプロンをつけ置きする時間は洗剤によって異なりますが、おおむね15~30分程度、頑固な汚れの場合は1時間程度つけるとよいでしょう。
■2.洗濯ネットに入れる
生地にもよりますが、エプロンはシワになりやすいものが多いので、洗濯機で洗う場合は事前に洗濯ネットに入れておきましょう。
その際、エプロンは汚れた部分が表にくるように軽く畳みます。
エプロンを洗濯する前のチェックポイント
エプロンを洗濯する前にチェックしておきたいポイントを3つご紹介します。
■1.洗濯表示を確認する
ほとんどのエプロンは自宅で洗濯できますが、使われている素材によっては家庭でお手入れできないものもあります。
例えば肩紐や腰紐の一部に皮革が使われているものや、洗濯による色落ちが懸念されるものなどです。
これらのエプロンを自宅で洗うと、エプロンの風合いが変わったり、品質が劣化したりする原因となります。
初めてエプロンを洗うときはタグに印字された洗濯表示を確認し、自宅でお手入れできるかどうか確認しておきましょう。
洗い桶に数字やアンダーラインが引いてあるマークがある場合は、家庭用洗濯機で洗うことが可能です。[注1]
逆に、洗い桶に×マークがついているものは家庭用洗濯機で洗えないので、クリーニング店に持ち込む必要があります。
[注1]消費者庁:「家庭用品品質表示法に基づく繊維製品品質表示規定の改正について」p5
■2.色柄物は色落ち、色移りしないかチェック
色柄物のエプロンは、洗濯すると色素が落ちたり、ほかの衣類に色移りしたりする可能性があります。
特にエプロンを初めて洗うときは、目立たない部分に洗濯洗剤を付け、5分ほど経過してから白い布を当てて軽く押さえてみましょう。
白い布に何も付かなければそのまま洗濯してもOKですが、うっすらと色が付いた場合は色落ち、色移りの可能性があります。
色落ちが気になる場合は、クリーニング店でお手入れすることを検討した方が無難です。
色移りを防止したい場合は、ほかの衣類と一緒にせず、エプロン単体だけで洗濯しましょう。
■3.使える洗剤の種類を確認する
エプロンの洗濯には、一般的な洗濯用洗剤を使えば問題ありません。
ただ、つけ置き洗いに使用する漂白剤には塩素系と酸素系の2種類があり、塩素系漂白剤を使用するとエプロンの素材によっては色落ちする可能性があります。
無地の白いエプロンであれば、漂白作用の強い塩素系漂白剤がおすすめですが、それ以外は酸素系漂白剤を使用しましょう。
エプロンの正しい干し方
洗濯し終えたエプロンは、あらかじめ手でシワを伸ばしてから干すようにしましょう。
そのまま干してしまうと、頑固なシワが残ってしまい、アイロンをかけてもなかなかきれいな状態に仕上がりません。
洗濯の直後にシワを伸ばしておけば、乾いた後でもシワが残りにくく、アイロン掛けも短時間で済みます。
シワを伸ばした後は、なるべく平らに寝かせた状態で干すのがポイントです。
ハンガーなどに掛けて吊すと、重力に従って生地が下に伸びてしまうことがあるので気を付けましょう。
平干し用のネットを使うのが理想ですが、ない場合は角ハンガーの天板に乗せるか、2本のハンガーの間を渡すように干すと、生地の伸びを予防できます。
エプロンは適切な方法で洗ってきれいな状態をキープしよう
エプロンは食べ物や調味料、油など頑固な汚れが付きやすいので、洗濯する際は事前に下洗いしておくのがポイントです。
中性洗剤で落とせない場合は、酸素系漂白剤につけ置きして、汚れをしっかり浮かせてから洗濯しましょう。
ほとんどのエプロンは家庭用洗濯機で洗濯できますが、素材によっては自宅でのお手入れができないものもありますので、洗濯表示は必ずチェックすることをおすすめします。
洗濯し終えた後はシワを伸ばして平干ししましょう。薄手のエプロンであれば短時間で乾きますが、天気の悪い日は室内で部屋干しした方がよいでしょう。
エプロンを洗うタイミングを知りたいときは、天気予報専門メディア「tenki.jp」の「洗濯指数」を参考にするのがおすすめです。
その日の洗濯物の乾きやすさを、エリア別に掲載しているので、外干しすべきか、部屋干しした方がよいのかを判断しやすくなります。
洗濯指数は毎日、10日先まで公開されていますので、エプロンを洗濯する際はぜひご活用ください。