伊豆の海底で熟成されたワインとは!? 微発泡でまろやか、磯の香りもほのかに漂う贅沢な1本だった

松田 義人 松田 義人

 

これから年末にかけてはボジョレー解禁、忘年会、クリスマス、お正月など、何かとワインを意識する機会も多いかと思いますが、そんな中でリリースされたのが、約半年間、南伊豆の海底で熟成させたというワイン。SUBRINAというもので、南アフリカ産の高品質な赤ワインを海底で一定期間、熟成することにより、タンニンやアルコール感が和らぎ、凝縮した果実味と豊富な酸を存分に堪能することができるのだそうです。しかも、ワインボトルには、海底で眠っていたことを証明するかのごとく、フジツボや石灰藻などもついているのだそうです。これはすごい! さっそく取り寄せていただくことにしました。

ワインボトルには「海底で熟成」を裏付けるよう確かに磯っぽい香りが…

 

 

注文後、数日でSUBRINAが届きました。ビビッドな地紋の包装紙にテンションが上がりますが、包装を剥がすと、これまた上品なパッケージとワインの出自、開栓方法などが書かれた説明書があります。さらに筆者がオーダーしたものにはソムリエナイフも同梱されており、このナイフを使ってシーリングを剥がし、ワインを開けるのだそう。ワインボトルにはやはりフジツボや石灰藻が付着しており、匂いを嗅いでみると、磯っぽい香りがします。

 

 

シーリングがなかなか開かない!

テンションが上がる筆者でしたが、ここから大変でした。ソムリエナイフを使ってワインを開けるわけですが、なかなか開かない! これは海底で熟成させる際、コルクが水圧に負けて浸水することを防ぐためのシーリング構造となっており、とにかく強固です。

筆者は、事務所スタッフ複数で開栓しましたが、しかし、この作業もまたSUBRINAのストーリーを体感できるものでもあり、たとえば冒頭で触れたような宴席で開けるのもまた楽しいものだとも思いました。

また、本記事巻末にあるSUBRINAのブランドサイトやYouTubeなどでは、この開け方動画もあります。もし、SUBRINAを購入して開栓に難儀した場合はこれらもチェックしてみると良いでしょう。

 

 

これまでに飲んだことがない唯一無二の味!

 

なんとか開栓することができ、いよいよSUBRINAをワイングラスに注いでみます。豊潤な香りからは雑味を感じない一方、どことなくなめらかのようにも映る質感です。さっそくいただいてみると、これがもう美味! これまでに飲んだことがないワインです。

 

うっすらとスパーリクリングを感じつつ、味はまろやかで飲み終わりでスキッとするようなもの。「重い」「軽い」という表現では表せない豊かな味わいでワイン単体でも十分美味しい一方、和洋中において、濃いめの料理にペアリングできる贅沢な味でした。

また、不思議なことに、あれだけガチガチにシーリングされていたはずなのに、微かに磯の風合いが口元に残ります。単に「海底で熟成させちゃいました!」という、なりゆきの企画性ではなく、熟考に熟考を重ねた末にたどり着いた熟成方法であり、この味なのだという感想を抱きました。

海底熟成による「変化」とは?

最後にSUBRINAの販売元・コモンセンス担当者の方に話を聞きました。

「SUBRINAは日本有数の透明度を誇る美海・南伊豆奥石廊中木沖のヒリゾ浜のかたわら、水深15mで約半年間海底熟成をした赤ワインです。これまで海底熟成の変化に対し、ガスクロマトグラフィー等にてアミノ酸、有機酸を科学的に検証し、数値的な変化を確認できました。

ですが、このような試験で得られる数値はあくまで各成分の定量的な変化であり、総合的なお酒の評価として使えるものではないことがわかりました。ワインの世界では、実際に今でも人の五感による官能試験が重視されているように、お酒の評価は科学では表現できないところにこそ価値があるのではないかと思っています。

また、海底熟成したからといって必ずしも良い変化と感じるお酒ばかりではありません。SUBRINAは過去の海底熟成試験やソムリエによるテイスティングにおいて数十種類の中から最も良い変化を見せたワインです。

エレガントな香りの中に力強い味わいと余韻。溶け込んだタンニンは滑らかな舌触り、豊かで柔らかな果実味と甘味が口の中で広がり、バランスの取れた酸が引き締めます。凝縮した果実味が上品に感じられるどなたにも飲みやすいワインだと自負しています。

SUBRINAはギフトやプレゼントで贈られることが多いため、シーンに合わせて複数のラッピングを用意しています。大切な方へのギフトや記念日など、特別なシーンでお飲みいただけると嬉しいです(担当者)

 

気になるSUBRINAのお値段はソムリエナイフ付きで15500円(税込)。ソムリエナイフなしで13500円(税込)。庶民が日常的に買える価格ではないものの、年末年始の特別な宴席や、大切な方へのプレゼントには最適すぎるワインです。是非チェックしてみてください!

SUBRINAオンラインショップ https://subrina.jp/

SUBRINAブランドサイト https://subrina.info/

おすすめニュース

気になるキーワード

新着ニュース