「魔の2歳児」とも言われる成長にはかかせない「イヤイヤ期」。頭ではわかっていても、状況に関係なく突然始まる「いや!」に冷静に対応できなくて、就寝前に猛省したりすることも。そんな年代の子どもばかりを預かり、毎日お世話をしてくださる保育士さんのプロフェッショナルな技を描いた漫画に、「スゴイ!」「保育士さんはマジシャンだよー!」「まさに神業ですね…!!」と絶賛コメントが集まりました。
「毎日毎日、保育士さんには頭が上がりません」と漫画を投稿したのは「やまぎし みゆき(@yukiyama_27)」さん。保育園に通う2歳の「はるちゃん」と4歳の「ちーちゃん」姉妹を育てるママとして、姉妹のちょっぴり不思議でおもしろい発言や行動を優しいタッチの漫画にしてSNSに発表しています。今回は、保育園帰りに起きた“困った”を、見事解決した保育士さんのお話です。
保育園下駄箱前でわりと頻発する“困った”が…
下駄箱の前で「さ、帰ろ お靴取っておいで」と促すやまぎしさん。すると突然、はるちゃんがビターンと床に倒れて「イヤッ」と拒否します。そうです…はるちゃんは絶賛イヤイヤ期。「靴を履かないと帰れないよ」などと言ってはみるものの、すべて「ヤダ!」と動きません。そこへジャワーンという効果音とともに仏様の顔で描かれた“仏先生”が登場します…。
「先生がお靴を取ってあげよう これかな?」と仏先生が手をのばした先は…隣の靴。あれ?とママが思う間もなく、シュタッとはるちゃんは立ち上がり「それだ(じゃ)ないよ」と駆け寄ります。自分の靴はこれと指さし、仏先生の「もしや靴下も履けるのかしら…」の言葉に「でちる!」と自分で靴下と靴を履きます。そして、とっても満足気に「しゃーだら(さようなら)」と帰ったのでした。
保育士さんには頭が上がりません
「この言われた事をやってもらうではなく主体性を引き出すように仕向ける手腕というのは匠の技なんですよね…」
「使えるな…笑 そんな仏みたいな顔出来んが」
「いやほんと、保育士さんには頭が上がりませんわ」
「しかもその子によって対応違ったりするから凄いよね~~。」
「仏先生のおかげで『しゃーだら』が仏教用語にしか聞こえない」
「仏様に見えるのは、わかる」
「保育士さんの給料あげてほしい」
漫画には絶賛コメントがたくさん寄せられ、素晴らしさと感謝の気持ちから手を合わせる人まであらわれました。
保育士という仕事の素晴らしさを感じました
やまぎしさんに漫画について詳しく聞きました。
──仏先生に助けられましたね。
ベテラン先生なので、子どもへの接し方はいつもすごいなあ〜と思っていました。でも、こんなに鮮やかな技を目の当たりにしたことは初めてだったのでびっくりしました。
──仏先生は、どんなところがスゴイと感じていますか?
こどもの細かい部分をよく見てくださっているな〜といつも思います。連絡帳の『今日の出来事』の部分も、「何をしたか」だけでなく「どうだったか」を細かく書いてくださるので、読んでいても楽しいです。
──仏先生のビジュアルも注目されました。今までも漫画に出てきたことがあるのかしら?
今回が初登場です! その日私は疲れていたので、先生に助けていただいて本当に仏様に見えたので…(笑)
──初登場でしたか。はるちゃんもやっぱり仏先生が好き?
「だーすち!(だ〜いすき!)」と言っています! 今日何したの?と聞くと、仏先生と遊んだよ〜とよく教えてくれます。
──はるちゃんのおしゃべりもかわいいですね。
実際に漫画と同じようにしゃべります! 2歳独特の言い間違いがたくさんあって、親バカですが本当にかわいいです…。
──このままで…と思ってしまうくらいかわいいです。今はイヤイヤ期ですが、はるちゃんはどんな子ですか?
良い意味でとても次女っぽい、したたかな面があります。周りをよく観察し、うまい具合に世の中渡ってるな〜と感心するところもあります。
──なるほど。シリーズ化して欲しいですとか単行本は?という声もありました。
話題になったことももちろん嬉しいのですが、多くのコメントや引用RTを全て読ませていただいて、「保育士さんすごい!」「うちもいつもお世話になっております!」「神業!!」と、保育士さんのこのテクニックについて肯定的なコメントが多かったことが嬉しかったです。改めて保育士という仕事の素晴らしさを感じました。
◇ ◇
ツイートには保育士さんからのコメントもありました。
「私も保育士ですが、こういう仏先生憧れます。」
「保育士も、あの手この手その都度駆け引きに必死です たまに負けて『そう来ましたか…』となり、別の方法を必死に探します」
「素晴らしい 私も教員ですがこういった指導の技を沢山持っている先生は尊敬します 見習いたい」
「私もこう見えてたらいいな。」
「こういうこと言ってもらえると、本当に嬉しい。」
このほか、「直接的な感謝の言葉を頂く機会ってあまりないので、ぜひぜひ直接言ってほしい」というものも。今まさにお世話になっている方なら、あらためて感謝の気持ちを伝えてみてはいかがでしょうか。