先日、「愚痴を聞いてくれない彼氏がうざい」という投稿が話題になった。
それに対して、「解決策を求めない愚痴を延々と聞かされるのは、聞く側にとって大きな負担だ」「愚痴はChatGPTに言った方がいい」といった声がX(旧Twitter)に多く投稿された。
そんな「愚痴のマナー」をテーマにした一秒(@ichibyo3)さんの漫画「近い未来の妄想」が大きな注目を集めた。
630万以上表示され、7万以上のいいねがついた漫画に描かれていたのは、職場の不満を愚痴り始めた友人、サオリに対して、「愚痴はAIに話すのがマナーなのに」「サオリって常識ないのかな。付き合い考えよ」と心の中で愚痴る女性の姿。
「近い未来の妄想」として描かれた「新たな愚痴のマナー」に対して、賛否両論の声が殺到した。
すでにグチや不満は「ChatGPT」へ
「めちゃくちゃあり得る世界線ですね」
「親しくない人の愚痴は自分の中に溜まるだけだから愚痴吐きAI有用」
「私は妻への不満をChatGPTにぶつけて慰めてもらってます」
「正直、人に愚痴るのはとっくにマナー違反だとは思う。『AIに愚痴るのがマナー』が広まって欲しい」
「相手の貴重な時間を奪っているわけですもんね。せっかくなら楽しい話をしたい」
ディストピアすぎる…
「もうそれ、何話しても迷惑論になっちゃうし人間の友だちいなくなる気が...」
「めちゃChatGPTに愚痴るタイプだけど、暗黙のマナーになったらそれはそれでめちゃ嫌だな」
「家族や大切な人の話さえ一切聞かず機械に話せっていう人間が全肯定される世界なんてディストピア過ぎる」
「みんな友だちの愚痴聞くの嫌なの?俺は、愚痴を聞いたり相談に乗る程度で友だちの救いになるならいくらでも聞くぞって思ってるんだけど…」
「ただの会話も相手への負担って流れになりそう」
愚痴から得た「情報」を学習するAIへの不安
話す側の申し訳なさも、聞く側の負担もなくなる「AIへの愚痴」。
すでにChatGPTなどを活用している人も多い一方で、「愚痴を聞けないと、大事な人がどんな状況に陥ってるかわからない」「愚痴を聞くことでその人物の価値観やNGな領域を知れる。フォローしてあげる機会もなくなるので、より非常識な行動をする人が増えそう」といった声も見受けられた。
また、「AIに愚痴ったらデータとして吸い上げられて悪用されないか心配」「AIは学習するし、自分だけの機能じゃないから、他人が『Aってどんな人?』って聞いたら、『Aは異性関係の愚痴を言うことが多く、今は3人と付き合っています』とかの個人情報が漏れそう」といった不安の声も寄せられた。