カップヌードル「スーパー合体シリーズ」爆誕 全品実食&開発秘話を聞きました!

泡☆盛子 泡☆盛子

大人も子どもも大好きな「カップヌードル」は、1971年9月18日に誕生した世界初のカップ麺。この度、発売50周年を記念して「カップヌードル スーパー合体シリーズ」(全4種類)が2021年9月13日に発売されました。

「カップヌードル スーパー合体シリーズ」はその名の通り、「カップヌードル」の8つの定番フレーバーから2つを“合体”させたもの。全28通りの組み合わせ(※)の中から、ベストマッチングな4種類が商品化されたということです。さっそく実際に食べ比べてみました!

(※)定番の8種類(カップヌードル、カップヌードル シーフードヌードル、カップヌードル カレー、カップヌードル チリトマトヌードル、カップヌードル 欧風チーズカレー、カップヌードル しお、カップヌードル 味噌、カップヌードル 旨辛豚骨)から2つを組み合わせた場合のパターン数。

「カップヌードル スーパー合体シリーズ」4種類を実食!

発売当日、「カップヌードル スーパー合体」を目指して近所のスーパーマーケットへ。カップ麺売り場へ直行するも、あら? 見慣れたいつもの「単体」しかない? 大手スーパーなのにまさか発売を知らないってことないよね? と焦りながら店内を探すと、なんと入り口側に専用売り場が特設されていました(筆者が行ったスーパーの場合)。よかった〜。山積みになった「カップヌードル スーパー合体シリーズ」から無事全種類をゲット。さっそく実食してみました。

 

◎カップヌードル スーパー合体シリーズ カップヌードル&しお「シップードル」

いつもの「カップヌードル」の香りがややマイルドになり、ブラックペッパーの刺激が効いています。まずスープを味わってみると、ほのかな燻香が鼻に抜けてなんとも上品な印象。「しお」の淡味が加わることでジャンクさが薄れた感じでしょうか。謎肉、スクランブルエッグ、あのエビというおなじみの具材たちもいいアクセントになっていました。「王者の風格」的な安定感を感じる一品!

◎カップヌードル スーパー合体シリーズ カレー&シーフード「シーリー」

カレーの香りもシーフードの香りも同じくらい感じられます。「カレー」単体のスパイシーなパンチがほどよく抑えられ、「シーフード」の旨味が味を底上げしているよう。スープはさらっと系。具材に肉っけがなくカニ風味かまぼことイカを使用している点もスープとの調和がいいと思いました。双方の味を吸ったポテトが美味しくて、これだけをつまみにビールを飲みたくなる〜。

◎カップヌードル スーパー合体シリーズ 味噌&旨辛豚骨「とんそ」

豚骨のミルキーな風味と味噌のコクがジャストなバランスで、「こってりとヘビーなのでは?」という心配は杞憂でした。別添えラー油のシャープな辛さが全体の味を引き締めています。キクラゲ、コーン、キャベツと食感のいい具材が入っていて口当たりに変化があるのも楽しい。柑橘っぽい爽やかな香りがするなと思ったのは「花椒」のおかげのようです。

◎カップヌードル スーパー合体シリーズ チリトマト&欧風チーズカレー「チーチリカーマト」

3分待って蓋を開けた瞬間、異国のごちそうの香りがしました。トマトの酸味と旨味が絶妙で、それを支える「欧風チーズカレー」や特製チーズパウダーのコクが縁の下の力持ちという感じ。味わいがとても重層的で、高級感がありました。このスープで鍋をしたら美味しいはず(日清さん商品化いかがでしょうか)。「社内人気No. 1」も納得のナイスな合体ぶりでした!

全種類を食べて感じたことをひと言で表すなら、「全部、かなり美味しい!」。アホの子の感想ですみません。いやでも本当に、メーカーさんが本気で取りかかったアレンジのクオリティは、山より高く海より深いものでした。1+1=2レベルの味じゃないんですよね。10どころか100以上になっています。

正直申しまして、定番8種類の中でも単体ではまだ食べたことがないものもあったのですが、これを機に食べてみたくなりました。これってまさに日清さんの思うツボ!?(笑) 

改めて「カップヌードル」の底力を感じさせられた、スーパー合体シリーズでした。次の節目にはどんなカップ麺で我々を驚かせてくれるのか、今から楽しみでなりません。

開発担当者に「スーパー合体シリーズ」誕生の経緯を聞いた

開発担当者である、日清食品マーケティング部の渡邉 真さんにお話を伺いました。

──「カップヌードル スーパー合体シリーズ」はどんな理由で誕生したのでしょうか?

「カップヌードル」は、これまでに数多くのバリエーション商品を発売してきましたが、50周年を機に、改めてお客さまに定番8品の魅力を感じていただきたいという思いがありました。1年ほど前、50周年記念商品についての会議を行ったんですが、そこで「カップヌードル」の定番「八福神」から2つをミックスする食べ方を商品として打ち出そう、ということになったんです。
近年、「カップヌードル」の異なるフレーバーを混ぜ合わせる食べ方がSNSを中心に広まっていますし、弊社でも「味噌」と「旨辛豚骨」を混ぜ合わせて食べるプロモーションを昨年実施しました。この商品は、それをさらに発展させたものです。

──発売まで1年もかけておられるのですね! 28種類の組み合わせの中から4種類に絞るのは大変だったと思います。どのようなご苦労がありましたか?

まず最初に、「カップヌードル」のマーケティング担当チームで28通りの“合体”を実際に試食しました。そこから相性のよかったものを選びぬき、「これならいける!」という4種類のペアを決めました。それから、研究所の商品開発チームに具体的な味の調整を依頼したのですが、最初の反応は「…できるかなぁ」という感じでした(笑)。なにせ、新しいフレーバーを作るときとは異なり、既存の“よく知られている味”を組み合わせるわけですから、単体で食べるより美味しくならないと商品化する意味がなくなってしまいます。その後、でき上がってきたサンプルをチームのメンバーで試食しながら「カレーの味をもっと強く」「しおがちょっと弱いのでは…」などと意見を交わしながらブラッシュアップしていきました。

特に大変だったのは、一番人気の「カップヌードル」(レギュラー) をどのフレーバーと、どう合体させるか。「カップヌードル」の完成された唯一無二の味わいをどこまで残して、どう変化をつけるかが大きな課題でした。「カレー」や「旨辛豚骨」のように、スープそのものに強い個性があるわけではないので、バランスの調整が非常に難しいんです。結果的に「カップヌードル しお」と組み合わせ、「しお」の特徴である燻製オリーブの風味を粉末スープに加えることで双方のよさが生きる仕上がりになりました。完成した時には、チームのみんなで「ついに、美味しいものができたね!!」と喜び合いました。

このように、合体前の2つのフレーバーの良さを損なうことなく、どちらのおいしさもしっかりと感じられるようなバランス調整に試行錯誤を重ねました。今回は4品を同時進行で開発したこともあって、通常の新商品と比べて開発に携わった人数も多かったですし、かかった時間も長かったです。完成した商品は社内の反応もよく、「発売されたら絶対に買う!」という声をもらえたのが本当に嬉しかったですね。

──完成までの試行錯誤、想像するだけで大変そうです。麺や具材のチョイスはどのように?

両フレーバーの具材を全部入れるのではなく、まずは人気の具材、例えば「カップヌードル」の“謎肉”などを優先して入れ、最終的にはスープとの相性や見栄えのバランスを考えながら取捨選択していきました。麺は、定番商品で採用している複数の種類のものから、完成したスープに合うものを慎重に選びました。「カップヌードル」は、フレーバーごとに麺の味や太さも変えているので、組み合わせ方によって味の個性が全く変わってくるんですよ。

──「スーパー合体シリーズ」のほかにも、50周年記念の候補メニューはあったのでしょうか。

メンバーが会議に持ち寄ったアイデアは他にもいろいろとあったんですが、50周年の企画としては採用されませんでした。ただ、今後の商品開発に活かせる可能性もあるので、具体的な内容については秘密とさせてください(笑)。

──承知しました(笑)。この4種類をいただくときに、ちょい足しなどのおすすめアレンジはありますか?

一般的な新商品であれば「お客さまのお好きなように、ご自由にお召し上がりください!」というのが大前提なのですが、今回の商品は日清食品自らが「混ぜ合わせる」というアレンジを商品化したものです。味については渾身の仕上がりだと自負していますので、まずはそのままお召し上がりいただきたいです!一度お召し上がりいただいたら、その後は独自のアレンジで新たなおいしさを発見していただきたいです。

──最後に、発売を楽しみにしていた「カップヌードル」ファンにひと言お願いします。

みなさまのおかげで「カップヌードル」は50周年を迎えることができました。いつも本当にありがとうございます。
50周年という大きな節目ですから、既存の商品をたくさん買ってもらって、たくさん食べてもらうような施策を打ち出すのが普通ですが、おなじみの“間違いない味”同士をあえて“合体”させてしまうのが「カップヌードルらしさ」ではないかと思います。実際、とても美味しく仕上がっていますので、50周年でしか味わえない4品を全制覇していただきたいです。そして、改めて合体前の定番8品も味わっていただけたら、こんなに嬉しいことはありません。

──次々と新味を打ち出す「カップヌードル」ならではの記念の味、とても楽しみです。ありがとうございました!

発売された4種類の「スーパー合体シリーズ」の詳細は?

◎カップヌードル スーパー合体シリーズ カップヌードル&しお「シップードル」
「燻製オリーブが香る、やみつきスープに!」(パッケージに掲載されているキャッチコピー。以下同)
<麺>
スープの味わいを引き立たせる、つるみのあるしなやかな麺。
<スープ>
ペッパーをきかせた「カップヌードル」の "オリジナルスープ" と、燻製オリーブの風味がクセになる "洋風しお味スープ" の「合体スープ」。
<具材>
味付豚ミンチ、エビ、スクランブルエッグ、キャベツ、味付豚肉、ネギ。

◎カップヌードル スーパー合体シリーズ カレー&シーフード「シーリー」
「間違いないシーフードカレーが完成!」
<麺>
スープの味わいに負けない、つるみのある少し太めのしなやかな麺。
<スープ>
魚介のうまみを感じる "シーフードスープ" と、ポークや野菜のうまみ、タマネギの甘味に程よくスパイスが香る "マイルドなカレースープ" の「合体スープ」。
<具材>
ポテト、スクランブルエッグ、カニ風味かまぼこ、イカ、ネギ。

◎カップヌードル スーパー合体シリーズ 味噌&旨辛豚骨「とんそ」
「濃厚! うま辛味噌豚骨!」
<麺>
スープの味わいに負けない、つるみのある少し太めのしなやかな麺。
<スープ>
3種類の味噌 (麦味噌、赤味噌、白味噌) にジンジャーやガーリックなどをきかせた "濃厚な味噌スープ" と、ポークのうまみと甘みに花椒をきかせた "濃厚な豚骨スープ" の「合体スープ」。
<具材>
味付豚ミンチ、キャベツ、コーン、きくらげ、ネギ、赤唐辛子。
<別添>
唐辛子のピリッとした辛味と、隠し味で紅しょうがの爽やかな風味を加えた「特製旨辛ラー油」。

◎カップヌードル スーパー合体シリーズ チリトマト&欧風チーズカレー「チーチリカーマト」
「トマトとチーズカレーは相性抜群! 社内人気No. 1!」(※スーパー合体シリーズの4品比較。自社調べ)
<麺>
スープの味わいに負けない、つるみのある少し太めのしなやかな麺。
<スープ>
トマトの甘みと酸味にスパイスをきかせた "チリトマトスープ" と、デミグラスベースにチーズのコクを加えた "まろやかで濃厚なカレースープ" の「合体スープ」。
<具材>
味付牛ミンチ、トマト、コーン、キャベツ、チェダーチーズ風キューブ。
<別添>
パルメザン、エメンタール、ゴーダの3種のチーズが入った「特製チーズパウダー」。

そのままでも完成された味の「カップヌードル」各フレーバーが合体するなんて、底知れない美味しさに出合えそうな反面、「混ぜてよかったの?」と思う気持ちも正直否めませんよね。味は魔改造されていないのか、ハーフ&ハーフな味わいなのか、組み合わせはどうやって決めたのか、気になることがてんこ盛り!

「カップヌードル スーパー合体シリーズ」は、9月13日(月)から全国のスーパーやコンビニエンスストアなどで順次発売。希望小売価格1個208円(税込)。

◾️カップヌードル 公式サイト https://www.nissin.com/jp/products/brands/cupnoodle/

◾️カップヌードル ツイッター公式アカウント https://twitter.com/cupnoodle_jp

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