まるで屋台メニュー!「水だけで作れるお菓子」を実食、お祭り気分を味わってみた

天草 愛理 天草 愛理

 新型コロナウイルスの流行が、これまで以上のペースで拡大している。この夏も各地で祭りや花火大会の中止が相次ぎ、せっかくの休暇を自宅で過ごさざるを得なかった人は少なくないだろう。そんな中、自宅でお祭り気分を味わえる商品を見つけた。その名も「たのしいおまつりやさん」。粉や容器がセットになっており、屋台でおなじみの食べ物そっくりのお菓子を簡単に作れるらしい。

 「たのしいおまつりやさん」は、クラシエフーズ(東京都港区)が展開する「知育菓子®」の「ポッピンクッキン」シリーズの一つ。「おみせやさん」気分を味わいながら作る楽しみやおいしさを体験できるのが特徴で、子どもたちに「個性を伸ばす」「失敗を楽しむ」「違いを尊重する」という三つの価値を提供しているという。

 実際に購入してみた。パッケージには、たくさんの粉の袋と容器、スプーンなどが入っている。水を用意するだけで、チョコバナナやトウモロコシ、ポテト、りんごあめの形をした4種類の菓子ができるという。

 混ぜたりこねたりするたびにチョコレートやパイナップルなどの甘いにおいが漂う。粉に水を加えた生地の触感は、とろとろしていたり、ぷにぷにしていたりとさまざまで「これがどんなお菓子になるんだろう」とどきどきする。

 チョコバナナのお菓子はもちもちしていて、トッピングにチョコレート味のソースをかける。トウモロコシのお菓子は、ソフトキャンディーに小さな粒を付けて完成。見た目とは裏腹にグレープ風味だ。

 ポテトのお菓子は生地を1本ずつスプーンで切り分け、付属のケースに盛り付ける。こちらはパイナップル風味。りんごあめは半球状の型に生地を流し込んでゼリー状に固め、つまようじに刺すとできあがり。これは見た目通りのリンゴ味だ。

 付属の「おまつりシート」に並べたら、昔懐かしい屋台の完成。工作みたいでなかなかに楽しいけれど、容器が小さくて扱いが難しく、粉と水を混ぜるときにこぼすわ、液体を型に入れるときにあふれるわとトラブル続きで、制作に約1時間かかった。

 ちなみに「ポッピンクッキン」シリーズは、水だけで作れるものとレンジを使うものがあり、2021年8月時点で計9種類を販売している。クラシエフーズの担当者によると、見た目のリアルさにこだわり、味は本物に近かったり菓子らしかったりと、さまざまなバリエーションがある。その一方で、保存料や合成着色料は一切使用しないなど安全性も考慮しているという。商品の購入者がユーチューブで紹介したことをきっかけに海外でも知られるようになり、「知育菓子®」はアメリカや中国など海外に輸出もしている。

 未就学児から小学校低学年の子どもが主な対象だが、コロナ禍で自宅で過ごす時間が増えていることから、10~20代女性の購入も増えており、2020年は売り上げが前年に比べて約2割増えたらしい。担当者は「親子が一緒にいる時間が増えたり、子どもが家で過ごす時間が増えたりという要因によって楽しまれる機会が増えたと捉えています」と分析している。

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