「駄菓子屋さん」で買い物ごっこ、老舗メーカー「丹生堂本舗」が作る11種のお菓子ボックスが可愛いと評判

桑田 萌 桑田 萌

読者の皆さんには、こんな記憶がないだろうか。小さな手で小銭を握りしめ、駄菓子屋さんに向かう放課後。お店にあるのは十円玉チョコやプリンちゃんチョコ、キティちゃんやトーマスなどのキャラクターのお菓子の数々──かわいくおいしい駄菓子に、ワクワクさせられた人も多いのではないだろうか。

子どもたちに、おうちでも「駄菓子を買うワクワク」を楽しんでもらいたい。そんな思いから、名物駄菓子メーカーの「丹生堂本舗」(大阪市生野区)が、「駄菓子屋さんごっこ」をテスト販売している。ポップに彩られた大きな箱、ふたを開ければ11種類のお菓子。色とりどりにセレクトされた駄菓子たちは、とてもかわいい。

「駄菓子屋さんごっこ」の魅力は、お菓子を食べながら「お金の知育遊び」ができること。それぞれのお菓子が書かれた値段表を見ながら、駄菓子屋さんでのお買い物をシミュレーションできる。またおみくじの景品としても遊べるようになっている。

丹生堂本舗は、大人なら思わず「見たことある!」と言いたくなる駄菓子の数々を製造している。駄菓子といえば、ギャグに凝っていたり、珍しい味だったり…とさまざまなタイプのものが存在するが、丹生堂本舗の駄菓子の魅力は職人的な「形」にある。

同社製造の型を用いて、形どられたお菓子たち。通常、駄菓子はただ丸いものや簡易的な形のものが多いというが、同社はプリンやショートケーキなど「本物と同じ形」をミニチュアに再現して作る。創業者や現社長が「ものづくり」を好んでいるという背景もあり、同社の譲れない魅力となっている。

数々の駄菓子アイデアを思い浮かべる中で大切にしているのは、「分かりやすさ」。プリンや十円玉、工具など、子どもが「これだ」と分かるものをお菓子にする。それがヒットの秘訣だという。

しかし今、ネット販売の広がりや時勢の影響で、駄菓子屋の数が急速に減り始めている。「駄菓子屋というホームは変えたくない」という思いがある一方で、「やはり時代の波に乗ってさまざまな駄菓子ライフを提案していきたい」とも考えているという。「駄菓子屋さんごっこ」は、そんな希望から生まれた商品でもある。

丹生堂本舗の西葉菜好さんは、同社の駄菓子の魅力は3つあると語る。「かわいい」「おいしい」そして「安い」だ。他の駄菓子メーカーにはない多くの強さが光る。

「子どもにおいしく楽しく食べてもらうのはもちろん、大人にも親しんでほしい。”懐かしい!“と感じるだけでなく、ライフスタイルに近い存在でありたい。もっと魅力を伝えていきたいと思います」

駄菓子屋さんごっこは、子どもだけでなく、大人も一緒に楽しめる優れもの。ぜひ一家に一箱置き、駄菓子を楽しんでほしい。

■株式会社丹生堂本舗:http://www.tanseido-honpo.co.jp

■駄菓子屋さんごっこ:http://www.dagashi-ya.shop

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