「いらないもの、あげよう」ではなく「必要なものを届ける気持ち」が大事 社会福祉の心構えを説くツイートが話題

中将 タカノリ 中将 タカノリ

「社会福祉には積極的に関わっていきたい派だけど、いらないものをあげようじゃなくて必要なものを届ける気持ちっていうのは本当に大事」

社会福祉、慈善事業には相手の立場に立った思いやりが必要という意見がSNS上で大きな注目を集めている。

「私、中1の時に家が全焼したんだが笑、その時カンパという名で皆様の家の不用品がたくさん届き13歳ながらに超萎えた記憶がある」

と自身の体験を元にその思いを訴えるのは東京在住のキムラヨシエさん(@gtchy416)。

たしかに被災地や発展途上国に送る物品の中に、役に立ちそうもない不用品が紛れ込んでいるというのはよく聞く話。キムラさんの投稿に対し、SNSユーザー達からは

「とりあえず生理用品を家が全焼した先輩に差し上げたことがあります。ショックで始まってしまうかもしれないのとある程度の量はあっても困らないものだなと思いまして。後から先生通じてとても助かったありがとうと言われたので我ながらGJでした。」

「震災の時、ボランティアで宮城行きましたが、現地で作業した内容が全国から送られた洋服の選別でした。
何年も使ってない、着た後洗濯してなく臭いもの、カビが生えてるもの等が多く、現地の人も苦笑いしてました。
"必要なもの、使えるものを届ける"大事ですね」

「あぁ… 震災の時にもありましたわ…
シミや臭いのある衣料品、何年も前の週刊誌、賞味期限ギリギリの食品(切れたのもあった)
そして"贅沢言うな!"という善意を武器にした怒り。
相手に必要なものを届ける気持ち。大事m(_ _)m」

「年齢のせいかもしれないけど、社会人になってもらい火で家が全焼した時、みんな「家にあったから」と色んなものを持ってきてくれて、後で見たらみんな品物の陰にさりげなく現金入り封筒隠してくれてて泣いた思い出。。」

「私も小4の時に家が全焼したことがあるのですが、当時小学校で募金みたいなのされて"◯◯さんを励ます会"みたいなのされて、子供心になんだか友だちから施しを受けているみたいで惨めな気持ちになりました。でも不用品はもっとあり得ないですね。
大人になった今は現金が一番ありがたいとわかります。」

など数々の共感のコメントが寄せられている。キムラさんにお話をうかがってみた。

中将タカノリ(以下「中将」):キムラさんが火事に遭われた時に届いたカンパの品はどのようなものだったのでしょうか?

キムラ:もちろんすぐに必要になるような物も沢山頂きましたが、記憶に残ってるのはバザーで集まりがちな引き出物でもらった食器、出産祝いにもらうアルバム、クリスタルの灰皿等概ね日常生活にはマストではないものでした。

中将:どういう気持ちで送られるのでしょうね…。それとも気が付かないのか…。体験を踏まえ、心がけておられることは?

キムラ:「私はいらないけどきっともらってくれる」じゃなくて、相手のことを想像して、もしくは直接聞いて必要なものを届けるようにしたいと思っています。

中将:投稿に対し数々のコメントが寄せられました。

キムラ:皆さん身近な経験から同じようなことを感じていたようで、予想以上に沢山のリプを頂き正直驚きました。同じように火事に遭われた方も沢山いて…「頑張って強く生きていきましょう!と伝えたいです」(笑)。

キムラヨシエさん関連情報
Twitterアカウント:https://twitter.com/gtchy416

 ◇ ◇

ふだんは夫婦で3人のお子さんを育てながら"ワーママ"として奮闘しているというキムラさん。火事と言う辛い体験を通して培った相手を思いやる精神が、その多忙な生活を潤滑なものにされているのかもしれない。

また、キムラさんは現在、お仕事の関係で兵庫県尼崎市で保育事業に携わってる方とのご縁を模索しているという。思い当たりがある方はぜひご本人に情報提供していただきたい。

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