「歩きスマホで乗り降りする奴が、盲導犬の脚を踏んだんだよ! 声1つ出さないで耐える姿を見て今はドアが開く度にわざと前に立って踏まれないようにしてる 本当に歩きスマホは止めて欲しいよ!」
SNSに投稿したのは、保護猫に関する発信を広く行っているシマ(@kainekonoshima)さん。
歩きスマホをしていた人に対する怒りや、盲導犬に対する愛が感じられるシマさんのツイートに共感する人が続出しました。
「周りに迷惑かかるから[ながらスマホ]やめて下さい」
「私もこういう時には盲導犬の前に立つようにします」
など、多くのコメントが寄せられています。
そんな動物愛溢れるシマさんに、この投稿についてや、保護猫の話を聞きました。
――この投稿をしようと思ったのは?
シマさん:あまりにも歩きスマホをして電車に乗ってくる人が多くて。周りが見えていなくて他の乗客にぶつかったり、盲導犬の足を踏みそうになったりして危ないので、この現状を知ってもらいたくツイートしました。
――盲導犬の足を踏んだ人は、知らんぷりだったのでしょうか?
シマさん:盲導犬の足が踏まれたのは、このツイートの写真を撮った時ではありません。前回、電車で会った時に踏まれたので、今回は同じ目に合わせないよう、ドアが開く度に私が盲導犬の前足をまたぐ形で立ち踏ませないようにしました。3人くらい、歩きスマホをしていた人たちが私に気がつかずにぶつかってきました。ちなみに、以前盲導犬の足を踏んだ人は、踏んだあとに気がついて振り返っただけでした。
――歩きスマホは、盲導犬はもちろん、目が見えない人にとっても大変、危険です。今までにも危ない場面を見たことはありますか?
シマさん:ありますよ。正面からぶつかって来る人、後ろから足の踵を踏まれたこともあります。他には階段から落ちた人、エスカレーターを逆走しようとして転んだ人、赤信号に気がつかないで飛び出そうとした人…。本当にこんな人いるの?マンガの中の世界だけでしょ?と思うようなことばかりです。
――今回のツイートが注目されました。
シマさん:こんなに広がるとは思っていなくてビックリしております。大半は「歩きスマホはダメ!」「盲導犬にケガはなかった?」「ありがとう」などですが、なかには「盲導犬なんていらない」「人間の為に自由を奪われて虐待だ!」みたいな意見もありました。いろいろな意見や考え方を持つのは自由ですが、どこか誤解や間違った知識に思えてしまう方も少なくはなかったです。
――普段は、保護猫に関してのことをツイートされています。
シマさん:今年2月に19歳で亡くなった猫がいますが、私という人間を変えてくれた大切な存在でした。猫が苦手だった自分が、可哀想だからとお世話をすることから始まったのですが、今や両親・兄弟よりも影響を受けたと思えるくらい大きな存在になっていて、ここではどう表現して良いかわかりません。
他にも、里親を見つけたり、迷子猫の捜索なども自主的にお手伝いさせていただいています。できる限り、地域猫や保護猫、飼い猫みんなが幸せでいて欲しいと思っています。
◇ ◇
シマさんの想いのこもったお話に、筆者もはっとさせられました。
無知や無関心、偏見がはびこる世の中。
しかし、そんな世界であっても、自分のことばかりではなく周囲の人々や、動物のことを思いやれる、心の広い人間になることの大切さを学んだ気がしました。
シマさんのツイートはこちら→https://twitter.com/kainekonoshima