「電源タップにも寿命があります」メーカーの投稿が話題、交換目安は3年から5年

金井 かおる 金井 かおる

 インテリア家電やPCサプライ品のメーカー、ヤザワコーポレーション(本社、東京都台東区)の公式ツイッターアカウント(@yazawaCorp)の投稿が注目を集めています。

 「#本当の事なので5回言います 電源タップにも寿命があります。電源タップにも寿命があります。電源タップにも寿命があります。電源タップにも寿命があります。電源タップにも寿命があります。※ 電源タップは消耗品で、交換目安は3ー5年。(日本配線システム工業会より)」

 同社アカウントには「知らなかった」「教えてくれてありがとうございます」「思ったより短い」「10年以上使ってました」などの声が寄せられ、現在も拡散は続いています。

 同社のツイッター担当者に電話で話を聞くと、これまでにも11月11日の配線の日などに同じ投稿をしたことがあったそうです。しかし今回は4千を超えるいいねがつき、反響の大きさに驚いた様子でした。

あくまで目安「目視で異常あれば交換を」

 コンセントの差し込み口が1つのものは延長コード、複数あるものは電源タップやテーブルタップ 、OAタップなどと呼ばれ、家電量販店やネットショップなどで多種多様なタイプが手軽に購入できます。

 配線器具メーカーなどの業界団体、日本配線システム工業会(東京都中央区)のホームページには次のような注意喚起があります。

 「テーブルタップ(延長コード)の交換の目安は3ー5年です。そのまま使い続けると危険(怪我、火災など)を生じるおそれがあります」

 同会の担当者に話を聞くと、扱い方により3年から5年で不具合が起きる事例が最も多いといいます。

 例えば、コードの上にコタツの脚や家具が乗っていたり、テープなどでとめていると、コード自体が傷みます。また、コードを投げるなど乱暴に扱うと、差し込み口周辺のプラスチックにひびが入る可能性もあります。

 コードなどが傷むと火花が飛んで火災につながる恐れもあるため、「事故を起こさないためにも3年から5年での交換を」と呼び掛けています。

 しかし、3年から5年はあくまで目安。絶対に寿命がくるというわけではなく、コード周辺の環境や使い方によって傷み具合には差があるそうです。「コードが押し潰されていたり、プラスチックの部分にヒビが入っていたり、目視による点検で分かるような異常があれば交換してください」(担当者)。

メーカー作成「危険チェック」

 前出のヤザワコーポレーションでは交換の目安になる項目を「危険チェック」としてツイッターで公開しています。1つでも当てはまる場合は、使い方の見直しや交換を勧めています。

【危険チェック】

・コンセントプラグにほこりがたまっている

・コードを束ねて使っている

・コードが家具の下敷きになっている

・電気製品の消費電力の合計が電源タップの最大容量を超えている

・コードやプラグが熱くなっている

・同じ電源タップを5年以上使っている

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