子供の創意工夫を引き出すソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)のロボットトイ「toio」の世界をさらに広げる新サービス「toio Do」が3月にリリースされました。これは、ブロックを組み合わせて視覚的にプログラムを構築する「ビジュアルプログラミング」のアプリを中心としたサービスで、ミニゲームで遊んだり、サンプルプログラムをいじったりしているうちに、自然とプログラミングの技術や考え方を身につけることができる工夫が随所に施されています。
toio Doでは、パソコンやiPadなどのアプリと、組み立て不要な小型ロボット「toio コアキューブ」をBluetoothで接続。プログラムからロボットを物理的に動かす、という遊びを手軽に楽しむことができます。
toio Doに含まれるのは、「あそぶ」と「つくる」の2つのサンプルプログラム集。アプリで遊ぶためには、「toio コアキューブ」があればOKです。さらに、toio専用マットや家にある玩具などと組み合わせると、遊びの可能性はさらに広がります。
どうやって「あそぶ」?
「あそぶ」は、クリエイターによるロボットを使った楽しいミニゲームや、便利なツールのサンプル集。ブロックくずし、動くわなげなどのミニゲームのほか、じゃんけん、しりとり、トランプ、将棋などのお馴染みの遊びにロボットのプログラムが“調味料”として加わることで、新しいゲームに大変身します。例えば「すごい将棋」は「歩」が全部「飛車」になるなど、キューブが出す不条理なルールだらけで笑いっぱなしの対局になること請け合いです。
何を「つくる」?
「つくる」はミニゲームの作り方をはじめ、プログラミングの基本やロボット工学入門も含むサンプル集です。「順次・分岐・反復」「前に進む・回る・音を鳴らす」といった基本的なものから、「サッカー・ミニレース」などのミニゲームのチュートリアル、さらには算数や数学、ロボット工学など、教育現場での応用も可能な「つくる」ことを目的としたサンプルプログラム集になっています。様々な改造のヒントが隠されているため、初めての人でも大丈夫。ある小学3年生は、サンプルプログラム「シンプルリモコン」の回転速度を改造して、大人も驚く「巨大な回転無双ゴマ」を発明したんだとか…。
toio Doのクリエイティブディレクションを担当したブルーパドル代表の佐藤ねじさんは「遊びながらプログラミングの感覚が身につくことを第一にデザインしました。“Do”という言葉には『まずやってみよう!』という思いが詰まっています。スポーツや音楽などと同じように、遊ぶ人たちにとってプログラミングが『好きだからずっと楽しんでいたいもの』になればいいなと思っています」とコメント。オンラインのコミュニティスペースでは、クリエイターも参加した活発な議論の場を目指していくとのこと。こちらは4月以降に詳細な情報が公開される予定です。
■toio Do公式サイト https://toio.io/special/do/