新曲「夢浪漫」ヒットに意欲のオール巨人 「昔の夢ってなんやったやろうか」歌手としての大成が夢

中将 タカノリ 中将 タカノリ

いつもお風呂でトレーニング

中将:その甲斐あってか2016年の「男の子守唄」は巨人さんにとって最大のヒット曲となりました。この頃はもう体調は回復されていたのでしょうか?

巨人:はい、この時はもう元気になっていましたし、ボイストレーニングの方にも付いてもらって万全の態勢でレコーディングに臨めました。声が出やすいと気持ちも良く入るんでしょうかね。

中将:一度、ライブハウスで巨人さんのライブを拝見したことがありますが、並の歌手よりよほど声量があるし、堂々とした雰囲気のある歌いっぷりには目を見張るものがあると思いました。

巨人:声量はあるほうだと思います。いつもお風呂でトレーニングをしてるんですよ。深く息を吸った後に一旦止めて、さらに空気を小分けに飲み込むように息を吸って、限界になると吐く。これを何度も繰り返すんです。自分で勝手にやってるトレーニングやけど、おかげで69歳になった今でもそこらへんの若い人より声量があるし、それが漫才にも歌にも活きてると思います。

中将:たしかに効きそうなトレーニングですね!お風呂でのトレーニング以外にもコンディションを保つ秘訣はあるのでしょうか?

巨人:手足の指をよくもむことですね。特に足の親指の根っこを刺激すると喉がよく開くんですよ。こないだのNHKの「うたコン」でも本番前にめちゃくちゃ足の指をもんでました(笑)。

中将:専業歌手でも70歳前後になると実力面で下り坂になってしまっている方が多いので、巨人さんのお風呂トレーニングや指もみにはもの凄い効果と信憑性を感じます。ぜひ多くの歌手に真似してほしいですね。

いよいよ本題の「夢浪漫」についてですが、今回の制作はいつ頃から計画されていたのでしょうか?

巨人:けっこう長くかかってるんですよ。1年半くらい前にはもう計画をし始めていて、本当は去年の3月に出す予定だったのがコロナのせいで延期になってしまいました。

中将:過去をふり返りながら夢を持って生きてゆく…どこか「男の子守唄」にも通じるような内容の歌詞ですね。

巨人:「男の子守唄」を書いてくれたオオガタミヅオ先生と、次もまた一緒にやろうと約束していたんですよ。そして声をかけたら「待ってました!」と候補曲を4曲渡されました。阪神くんとの活動をふり返る曲とか、嫁さんにメールでラブレターを書く曲とかいろいろあって全部良かったんですけど、「夢浪漫」の歌詞が一番実際の自分の経験に当てはまって、今の気持ちにも合っていると思いました。昔の恋、立派に育ってくれた子供への感謝…自分が経験して、実際に思ってることを歌うのが一番気持ちが入るでしょ。

オオガタ先生には無理を言って歌詞を少し変えてもらいました。たとえば3番の「育ってくれた子供らも」という部分は元々は「育て上げた子供らも」やったんですよ。若い頃は忙しくてほとんど家に帰らんかったし、「僕が育てた」なんてえらそうには言えない。そんな感じで2、3箇所は僕の意見を取り入れてもらいました。

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