JR各社が「青春18きっぷ」を今年も発売することを決定した。新型コロナウイルスの影響もありSNS上では「今年の発売は難しいのではないか…」と悲観的な声も聞かれたが、例年通り発売されることなりユーザー達は安堵しているようだ。
「青春18きっぷ」とは、日本全国のJR線の普通・快速列車の普通車自由席及びBRT(バス高速輸送システム)、JR西日本宮島フェリーに自由に乗り降りできる乗車券。「青春18きっぷ」という名称だが、年齢に関わらず誰でも利用可能。1枚12050円の切符を5回分の乗車券として、1人でもグループで分け合ってでも使用できるというすぐれもので、発売当初は若者をターゲットに販売されたが、今では幅広い年齢層の方に利用されている。
今回は「青春18きっぷ」ヘビーユーザーの、旅鉄YouTuberぶたおさんに、「青春18きっぷ」の魅力についてお話しを伺ってみた。
橋本菜津美(以下「橋本」):これまでどれくらいの頻度で「青春18きっぷ」を使用していますか?
ぶたお:「青春18きっぷ」は年間15〜25回は使います。毎シーズン最低1枚(5回分)は買っていますね。「青春18きっぷ」を利用して沖縄県と北海道以外の全都道府県制覇できました。
橋本:すごい!全国を旅されたんですね!「青春18きっぷ」の魅力はなんだと思いますか。
ぶたお:魅力は沢山ありますが、まずは鉄道任せなので楽なことです。車のように運転しなきゃならないとか、駐車場を確保しなくちゃならないとかのプレッシャーもない。新幹線と違って、JR在来線は風光明媚なところを走ってる線が多いので、移動の過程そのものも旅の楽しみになるところですかね。そして「青春18きっぷ」は、定額料金で乗り降り自由のため、あまりスケジュールに縛られないことでしょうか。
橋本:なるほど、そうですよね。乗り降りが自由にできるのは、魅力的ですよね。
ぶたお:そうなんです。気が向けば途中の駅でふらっと降りてみたり出来ますし、旅先で急に行き先を変えたり、そもそも目的地も決めずに旅に出てしまうことも多いです。これは通常の鉄道旅ではなかなか難しいかと思います。
橋本:「青春18きっぷ」を使用した旅で、オススメのルートはありますか。私は「青春18きっぷ」を一度しか利用したことがなく、初心者でにオススメのルートであれば嬉しいです…!
ぶたお:初心者の方に、特にオススメしたいのが大阪から香川県までの日帰り旅です。大阪→岡山→高松のルートで、片道4時間ほどで行けます。通常運賃だと往復で9000円を超えるので、日帰りすると1日分(18きっぷは1日あたりの価格が2400円くらいなので)で元がとれるうえに、快速マリンライナー号に乗っての瀬戸大橋など見所も多くて最高です。
橋本:それはすごくお得な旅ですね!片道4時間だったら、朝から出発してしっかり観光の時間も取れそうです!
ぶたお:僕は毎シーズン1回は行ってしまってます。もちろん日帰りに拘らなくてもお得です。また岡山、倉敷、福山、尾道、広島あたりもイージーにいけますし、尾道あたりまでなら日帰りも無理なく実行可能な範囲かと思ってます。
「ぶたお」さん関連情報
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コロナ禍の発売ということもあり、JRでは定期的な消毒・除菌、駅係員のマスク着用など、感染対策を実施している(参照:https://www.jreast.co.jp/stylingthenew/actions/)。JR東日本の広報担当者は今年の青春18きっぷの発売について「青春18きっぷには旅行のイメージがあるかもしれないが、純粋にお得な移動手段として捉えてもらえれば」「コロナをめぐる状況に気を付けつつ使っていただきたい」と話していた。
お得に全国のJRが利用できる「青春18きっぷ」。まだ利用したことが無いと言う方はぜひその内容をチェックしていただきたい。