首都圏の「住みたい街ランキング」が激動!?…賃貸トップは神奈川県「本厚木」 コロナの影響で進む郊外化

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近畿圏の「住みたい街ランキング」 賃貸は「三ノ宮」購入は「本町」がトップ

近畿圏では、首都圏で見られたような郊外化や二極化などの傾向は見られず、借りて住みたい街では5年連続で「三ノ宮」が1位となったほか、2位「新大阪」(前回と変わらず)、3位「武庫之荘」(前回9位)など、上位の顔ぶれには大きな変化はなかったといいます。

特に1位の「三ノ宮」は2017年から5年連続の1位、「新大阪」も3年連続の2位となっており、同社は「いずれも交通・生活の利便性が高く、賃貸物件も豊富で利便性に対して賃料相場が安定しているエリアがこれまで通り人気を集めている」と説明。「関西は全国からの人口流入が減少する傾向にあり、総体的に同じ圏域での住み替えが増えていることから、コロナ禍における新しい生活様式においても、居住エリアを変えるという選択がほぼ発生していないことがわかります」としています。

一方、買って住みたい街は地下鉄御堂筋線「本町」が2年連続して1位となり、2位には借りて住みたい街1位の「三ノ宮」が前回32位から大きく順位を上げたといいます。3位も前回15位から順位を上げた地下鉄谷町線「谷町四丁目」が入り、同社は「交通と生活の利便性が共に良好でマンション分譲がコンスタントに継続しているエリアに注目が集まっている」と説明しています。

中部圏の「住みたい街ランキング」 賃貸は「岐阜」購入は「名古屋」がトップ

中部圏でも新型コロナウイルスによる影響はさほど見られず、借りて住みたい街では「岐阜」が3年連続で1位を獲得、2位も前回3位の「豊橋」、3位は前回4位の「岡崎」と、前回とほぼ同じ顔ぶれが上位を占めているといいます。同社は「都市圏の規模が比較的コンパクトな中部圏の賃貸ユーザーは、交通利便性に大きな違いがないことから賃料が高水準な名古屋市中心部よりもその周辺エリアで物件を選択する傾向があり、今回も賃料相場が安定していて物件数も多いエリアの人気がコロナ禍でも継続していることが明らかになりました」と説明しています。

ただし、前回16位から6位へとベスト10入りした「春日井」をはじめ、13位の「尾張一宮」、19位の「穂積」など名古屋市郊外の駅が上位に登場し始めており、僅かながら賃貸ユーザーの郊外化が発生している可能性を見ることもできるといいます。

一方、買って住みたい街では、中部圏の中心地である「名古屋」が前回の49位から急上昇し、初の1位を獲得したそうです。同社は「名古屋駅の周辺では徒歩圏で大規模物件の分譲があり、またバス便で名古屋駅に紐づいている大規模分譲物件があることも影響している」と説明しています。

九州圏の「住みたい街ランキング」 賃貸は「博多」購入は「唐人町」がトップ

九州圏(福岡県)でも新型コロナウイルスによる影響はさほど見られず、借りて住みたい街では「博多」が4年連続で1位となったといいます。同社によると、これまで「天神」を中心として発展してきた福岡市は、新幹線や市営地下鉄の延伸に伴って「博多」での事業集積が進み、近年では「天神」に代わる福岡の中心地として機能しているのだそう。「福岡市内はバス路線が発達していて、鉄道・地下鉄の駅から離れたエリアでも交通の便が良好であるため、特に駅勢圏の広い『博多』は物件が多く賃貸ユーザーの支持を集めています」と説明しています。

一方で、買って住みたい街は前回3位の「唐人町」がトップとなり、前回1位の「西鉄平尾」が3位、前回9位の「藤崎」が2位と、ベスト15の顔ぶれには大きな変化はなかったといいます。「唐人町」は人気の「大濠公園」(今回4位)に隣接する交通至便エリアですが、同社は「近くにこの駅を最寄りとする28階建て600戸弱の大規模なタワーマンションが分譲されて一気に注目度が高まりました」と述べています。

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