ちょう?まち? 自治体の「町」の読み方に大きな地域差があると話題

中将 タカノリ 中将 タカノリ

まち?ちょう?

自治体の「町」の読み方に、地域によって大きな偏りがあることがSNS上で大きな話題になっている。

きっかけになったのは大学院生のあろさわきしんさん (@Arswkissing) がTwitterに投稿した「僕が箱根町を“ハコネチョウ”と読んだら神奈川出身者に“ハコネマチ”だよと秒で指摘を受けて、(市町村の町の読みは普通はチョウだろ…)と思い調べたところ、思いのほか地域的な偏りがあることが分かった。」という投稿。

あろさわきしんさんが例示した地図を確認すると、町の読み方には地域によって明らかな偏りがあり、東日本は「まち」、西日本は「ちょう」と読む傾向にあるようだが、西日本でもなぜか大分や福岡など北九州地方は「まち」。

今回のご投稿についてあろさわきしんさんにお話をうかがってみた。

中将タカノリ(以下「中将」):今回、調べてみて印象的だった発見があればいくつかお聞かせいただけないでしょうか。

あろさわきしん:私自身は生まれてからずっと北海道に住んでいる人間であるので自治体町の読み方は「チョウ」であることが当然だと思い込んでいたわけですが、日常のふとした会話の中で「箱根町」の読み方で違和感を覚え、調べてみるきっかけとなりました。全体的な分布としては一部例外はあるものの、ざっくりと東西で分かれる分布をしているようですがその一方でなぜそのような分布になっているのか?という部分については今の所説得力のある事実にはたどり着けていないので不思議だなぁと思っている次第です。

中将:反響へのご感想をお聞かせください。

あろさわきしん:自分としては素朴な気づきとその驚きをつぶやいたつもりだったのでここまで拡散するとは正直思っていませんでした(笑)。 自分と同様に初めて知った!という声も多く、意外な事実についてみなさんにシェアすることが出来たのであれば喜ばしい限りです。

今回のように「町」の読み方一つにも実は地域によって特徴があるという発見がありましたが、このように身近な話題を通して地理学或いは地学に興味を持ってもらえると嬉しいです。
◇ ◇

今回話題になった地域差について筆者も調べてみたところ、自治体名の読み方は、歴史的に現地の人々に馴染みのある読み方が当て振られる傾向があることまではわかったのだが、その地域差がなぜ生まれたかまでは判明しなかった。

ユーザーのみなさんがお住まいの地域では「町」はどう読まれているだろうか?ちょっとした読み方一つにしても地域によって違いがあるのだと思うとなんとも愉しいものだ。

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