2月2日は「鬼鬼の日」?鬼伝説の街、京都・福知山がオンラインイベント「節分で追い出された鬼たちよ、集まれ!」

山本 智行 山本 智行

 鬼伝説の街としても知られる京都府福知山市は昨今の”鬼ブーム”を背景に、ある企画を思いついた。郷土の鬼文化を広く知ってもらおうと「02がおに」と読めることから2月2日を「鬼鬼の日」に設定。オンラインイベント「鬼鬼祭」(おにおにまつり)を開催する。今年は124年ぶりに節分の日が2月2日に。内容は追い出された鬼たちを歓迎するような10の企画というのだが…。さて、その中身とは?

 ピンチをチャンスに変えるのは郷土の誇りでもある明智光秀譲りなのかもしれない。コロナ禍でNHK大河ドラマ「麒麟がくる」の恩恵を最大限に享受できなかったからでもないだろうが、福知山市では『鬼滅の刃』のヒットに端を発した空前の“鬼ブーム”を受け、2月2日(鬼鬼の日)から鬼づくしのオンラインイベントを行う。

 最近よく目にするように今年の節分は、124年ぶりに2月2日になる。これに早くから目を付けたのが福知山市だった。というのも市内には最強の鬼・酒呑童子などの鬼伝説がある大江山、世界一大きな鬼瓦がある「日本の鬼の交流博物館」があり、「酒呑童子」は市のイメージキャラクターになっている。

 「02がおに」と読めるから…。最初にこの話を聞いたときは「鬼滅ブームに便乗した、ちょっと強引な企画」と思ってしまったが、そうでもなかった。福知山市役所の若手職員たちから出たユニークなアイデアの数々はある意味で必然だったかもしれない。

 市によると「昨年11月に20代~30代の職員が2021年2月をターゲットに鬼のまちを発信しようと集まった」とのことで「役所内の5部署(大江支所、文化・スポーツ振興課、産業観光課、図書館中央館・大江分館、秘書広報課)が部署の垣根を越えて計画を練ってきました」と話す。

 イベントのコンセプトは「節分で追い出された鬼たちよ、集まれ!」というもの。本来は「日本の鬼の交流博物館」をメイン会場にする予定だったが、緊急事態宣言を踏まえて計画を変更。オンラインでの開催になった。

 その内容は…。オンライン参加型企画としては「鬼鬼クイズ」「鬼鬼大喜利」「鬼鬼お面」など。その他にも着ぐるみ赤鬼の“ゆるい”「鬼鬼名所紹介動画」や「鬼鬼ビンゴ」「鬼鬼図書館」「鬼鬼パンフ」といった鬼の情報を発信する。またこの「鬼鬼祭」のために、鬼伝説と光秀伝説のある城跡「鬼ヶ城」の御城印を作成。昨今ブームの鬼×明智光秀×御城印が掛け合わさったパワーアイテムのプレゼント企画もある。

 勝負の2月2日は福知山市の郵便局、信用金庫、JA、市役所などで大江高校生がデザインした「鬼おにマスク」を着用して業務にあたるとのこと。コロナ禍においても楽しもうとする心は失いたくないもの。これを機会にオンラインで鬼の世界を堪能するのもありかもしれない。

◇鬼鬼祭10企画
  2021年2月2日(鬼鬼の日)~2月28日まで。

詳細は
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