「先輩に"出勤時刻の30分前には出勤するものよ"と言われた若手の子が"わかりました!じゃあ退勤30分前に帰りますね!"と言ってて、いいぞもっとやれと思った。」
職場の出退勤時間をめぐるエピソードがSNS上で大きな注目を集めている。このエピソードを紹介したのは小学校教諭の「筋トレ頑張るせんせい」さん(@SamuraiTeacher_)。
始業準備のため"出勤時刻の〇〇分前に~"というのはよく言われることだが、労働基準法に厳密に照らすとNG。特に若い世代では、それを強制されることに反発心を持つ方が多いだろう。
世代間の価値観の違いを如実にあらわしたこのエピソードに対し、SNSユーザー達からは「強制したら賃金が発生しますからね。ラジオ体操や朝礼や作業着制服の指定があれば着替える時間も仕事です。それらの賃金が発生していない場合はあくまで社員がボランティアでやっているだけで賃金をもらう権利はあります」「私は、始業30分前に来てその日の準備してたんですが、新人さん達がそれが当たり前になって何も手伝わない。ギリギリまでロッカールームに居て出て来てもお喋りばかり。なので勤務時間30分前倒しにしてもらいました。早く帰るのでそれはそれで新人さん困ったみたいだけど"知らんがな"です」「私も始業10分前出勤でしたが、職場のチーム(全員40代私20代)の中で若いくせに一番出勤が遅いと言われました…自分達が私くらいの年齢のときには1時間前にきて皆のコーヒーの準備をしただとか…結局何故早く出勤しなくてはいけないのか不明なまま、周りの満足のために30分前には出勤しています。」など数々のコメントが寄せられている。
「筋トレ頑張るせんせい」にお話をうかがってみた。
中将タカノリ(以下「中将」):このエピソードはお勤めの小学校で起こったものなのでしょうか?
筋トレ頑張るせんせい:はい、このエピソードはある公立小学校での出来事です。
中将:やはり学校の先生間でもこういう価値観の対立っておこっているんですね…。若手の方の日頃の人柄についてお聞かせください。
筋トレ頑張るせんせい:明るくて爽やか、仕事も早い方です。
中将:エピソードのその後はどうなったのでしょうか?
筋トレ頑張るせんせい:例のやりとりの後、先輩は若手の方に呆れて、放課後「あの子には指導しても無駄」と愚痴をこぼしていました。
中将:先生も労働者であることに変わりはないので、組織として解決できる方法が見つかればいいですね…。SNS上では共感のコメントが多数寄せられていましたが、反響へのご感想をお聞かせください。
筋トレ頑張るせんせい:ここまで反響があるということは「早めの出勤は当たり前」に苦しんでいる人が多いのだなと思いました。自主的に早めに行くのはいいと思いますが、強制されるものではないと思います。
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「筋トレ頑張るせんせい」のTwitterアカウントでは日ごろから学校が抱える様々な問題について問題提起がされている。ご興味のある方はぜひチェックしていただきたい。