「マスターに会いに行くんだニャ」雪をかきわけ進むラッセル猫さんの動画が話題…「スゲ~」「強い」

太田 浩子 太田 浩子

 まだ誰も通っていないフカフカの新雪の中を、泳ぐように進むネコさんの動画が話題です。体は雪の中に埋まりながらも、顔だけ出してラッセル車のように前へ進みます。頼もしい姿に、「さむくないの? すごいねぇ!」と6.1万リツイートと18.7万いいねがつき、194万回再生されました。

 猫さんは、長野県・野沢温泉にある「桐屋旅館(@kiriya_ryokan)」に暮らすハチくん(2歳半)。桐屋旅館には5匹の看板猫がいます。みんな保護猫さんですが、雪が積もった寒い冬に外に出るのはハチくんだけだそう。

リプ欄には、
「かなりのド根性だな···。」
「ニャンコは寒いの嫌いなんだと思ってました! かわいいですねー雪の中のニャンコ」
「コタツで丸くならない猫。」
「凄いですねえ、寒いのにガシガシ進む姿まさにラッセル車ですね(*´∇`*) しかし可愛い。」
「つよーい」
と驚くコメントが集まりました。

 ハチくんが雪をかき分けても進むのは、近くの「なっぱカフェ」の猫好きマスターと奥様に会うため。「行かねばならない」そうです。雪が深すぎて進めないときは諦めて、宿主さんが雪かきをしてくれるのを待ってから出かけます。宿主さんに聞きました。

──あんなに雪にもぐると、ベチョベチョになってしまいそうですね。

 毛が短いのでそれほど濡れませんが、ラッセルの後は自分で毛づくろいしますし、私も雪を払ってあげています。

──それほど濡れないんですね! ハチくんは、普段からよく外に出るのですか?

 ハチは保護猫なので、外に出るのが楽しく、また外で遊ぶのが大好きです。夕方にはきちんと戻って、部屋で寝ます。全く外に出ない子もいますが…外に出たい時は、ニャーと鳴いて扉を開けてもらって外に出ます。

──第1種動物取扱業も取得されているとか。

 看板猫が居る宿として、猫たちと触れ合えるスペースを作ったので、正式な形を取りたく取得しました。ただし、猫たちはせっかく作った猫用スペースには興味が無く、フロント周辺がお気に入りの場所になっています。

──せっかくのスペースが…(笑)。ハチくんは、お客さんに愛想がいいのかしら?

 残念ながらツンデレです。愛想が良いのはモモとショースケですね。

──雪が多くてコロナ禍もあり大変だと思いますが、「こんなニャンコがいるなんて!」と動画が話題になりました。

 スキー場がある長野の山間部なので、雪が多いのはいつものことですが、コロナ禍で私共観光業も大変な状況です。でも大変なのは私達だけではありません。ハチの動画をご覧になって、クスッと笑って頂けたら嬉しいです。

 ◇ ◇

 ちなみに、ハチくんの名前は桐屋旅館の8番目のニャンコで、2018年8月8日にやってきたハチワレさん、さらに末広がりの意味も込めて名付けられたそう。縁起がよさそうですね!

■桐屋旅館公式サイト https://kiriya.jp/

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