京都府と大阪府を結ぶ京阪電鉄が、京都と大阪にあるおよそ半分の駅で、構内やホームのごみ箱を撤去する方針であることが分かりました。すでに多くの駅でごみ箱に張り紙がされており、インターネット上では撤去を残念がる声が上がっています。撤去の理由は、えっ「家庭ごみ」!?。モラルのないごみ投棄が撤去につながったようです。
京阪電鉄の広報によると、京阪は現在、淀屋橋(大阪市中央区)―出町柳(京都市左京区)の各駅をはじめ60駅にごみ箱を設置しています。しかし、1月中に半分の30駅でごみ箱を撤去する方針を決めたそうです。
特急も停車する丹波橋駅(京都市伏見区)をはじめ墨染(同)、鳥羽街道(東山区)などの駅にあるごみ箱には、すでに「ゴミ箱撤去のお知らせ」という張り紙が貼られています。張り紙には「衛生管理の観点ならびにゴミの減量化のため」と書かれています。具体的にはどういうことなんでしょうか。
京阪の広報によると、撤去決定の主な理由は、不正に持ち込まれる家庭ごみにあるといいます。駅のごみ箱は本来、駅ナカにある売店やコンビニなどの販売品から出る包装紙などのごみを想定して設置されています。しかし、以前から家庭で出たごみを持ち込む人がいて問題になっていたといいます。
ごみ箱に「家庭ゴミ持込禁止」といったステッカーを貼って対応してきましたが、近年はフライパンや段ボール箱などが捨てられるなど、家庭から出たとみられるごみの投棄に歯止めが掛かりませんでした。こうしたことから、京阪電鉄は、ごみ箱撤去の決断をしたそうです。
ツイッター上では「重宝してたのに」「困る」などごみ箱撤去を残念がる声が上がっています。一部の心ない人の行動が、駅利用者全体の不便につながっているといえそうです。