クリスマスまであと2週間ほど。ツリーをもう出したよという人も多いのではないでしょうか。Tomoko Doe(@TomokoDoe)さんも11月末に、好きで集めた美しいオーナメントで飾った大きなツリーを出しました。ところがツリーの写真に、真剣なまなざしでオーナメントを見つめる、愛猫のはるちゃん(オス・13歳3カ月)が! 思わず「やめて!なんもしないで!」とツイートした飼い主さんに…。
「ふふふ、そうはいかんのですよ」
「(どれにしようかな)」
「主よ。それは、関西で言う『振り』というやつだにゃ?押すなよ、というやつだにゃ?分かったにゃ、任せるにゃ!!」
「部屋の電気が消えたら部屋の電気が消えたら部屋の電気g」
「みーてーるーだーけー」
「わくわく!」
と、はるちゃんの心の声を代弁するみなさん。この後どうなったのか、飼い主さんに聞きました。
──ツリーは無事だったのでしょうか?
今は13歳と大人になったので(初老)、飾った日から数日だけ気を付けておけば大丈夫な感じです。昨年含めここ数年は手近な場所にあるオーナメントをちょいちょいしておっことす程度で、それも年に2、3回ですぐ飽きます。今年はもう、はるに一番やられる可能性の最初の数日はやり過ごしましたので、大丈夫ではないかと思います。毎日朝晩一緒に遊んでいるので、そちらで満足してもらっているのかなと思います。
──ちょいちょいする動画、かわいいですね。オーナメントを壊してしまったこともあるのですか?
子猫の頃はツリーにとびついてしがみつき登っていったので、倒してオーナメントが割れて壊れたこともありました。私がツリーが好きなので負けずに毎年飾って、はるとじっくり話し合ううちに、台無しにはしないでくれるようになりました。
──ということは、ツリーを見つめながら「わかってるにゃ」って言っていたのかもしれないですね。はるちゃんは、ほかにいたずらすることも?
テーブルの上には乗ってはいけないことになっていますが、夜中にたまに乗っています。毛が残っていたり、いきなり明かりつけたとき気まずそうにしていたりします。お手洗いの個室に一緒にはいりそびれたときに扉の下から手をいれて人間の足にさわろうとします。子猫の頃は、コンロに顔を近づけすぎてヒゲが焦げてしまい、くるんとカールになったことがあります。でも、13年間をふりかえっても、このぐらいです。とてもいいコで言葉が通じています。
──かしこいですね!はるちゃんとはどうやって出会ったのですか?
はるは土浦で生まれました。母猫の飼い主が、去勢避妊一切せず無責任に外飼いしては生まれた子猫を保健所に持ち込み殺処分にするということを続けていたそうです。本来飼い主に持ち込まれたら即日か翌日殺処分のところ、運よく殺処分直前に地域の動物愛護員さんが里親探しを引き受けるために引き出してくださって、はるは命をながらえました。
そのあとインターネットで里親募集されていたのに応募して、7週齢でうちの子になりました。はるという名前はその恩人の動物愛護員さんがつけてくださった名前です。同時期同じ条件で引き出された兄弟姉妹の中には、母親から引き離されてからの時間が長かったために栄養不足で死んだ子も複数いました。はるはラッキーでした。
──まだまだかわいそうなコがいますね…。
ぜひ、犬猫の悲惨な現状惨状に関心をもっていただき、殺処分を減らし不適切な飼育がなくなるよう、パピーミルに加担せず、生体販売する店で買うのではなくシェルターや保健所から譲渡を受けるような選択を、当たり前にできるような社会にがらっと変わればいいと思います。