コロナで猫を保護する場所が足りない!…人気Twitterユーザーが「シェルター」開設 YouTubeで里親探し中

渡辺 晴子 渡辺 晴子

保護猫4匹の日常動画などを紹介している人気のTwitterユーザー「仲良し保護猫 うに むぎ はち むー」(@uni_mugi_hachi)さんが9月に「保護猫シェルター」を立ち上げてから3カ月ほどたちました。現在、けがをした猫や母猫のいない子猫などを一時保護して里親を探そうとYouTubeの「うにむぎはちむーの保護猫シェルター」チャンネルも開設、保護猫たちの様子を一部公開しています。今回、保護猫シェルターを立ち上げようと思ったきっかけやこれまでの保護活動などについて、「仲良し保護猫 うに むぎ はち むー」さんにお話を伺いました。

保護猫カフェを始めようと、YouTubeチャンネルを開設するも…コロナ禍に

「仲良し保護猫 うに むぎ はち むー」さんは当初、譲渡型の保護猫カフェを始めようと、資金集めのためにYouTube「うにむぎはちチャンネル」を今年に入り開設。TwitterやInstagramなどのSNSを通じて、YouTubeに投稿した保護猫と暮らす様子や保護猫たちの日常動画などを紹介していました。

しかし、今年春から、新型コロナウイルス感染拡大に伴い全国で一時外出自粛や休業要請が出るなど保護猫カフェの開店計画に暗雲が漂ってきました。そんな中、飲食店を営む知人や飲食業界の方に相談。「コロナ禍で猫カフェを始めるのは厳しい」とのアドバイスが多く、今開店したとしてもたくさんのお客さんに来てもらえることは難しいと判断したことなどから、今回保護猫カフェの開店を見送ることになったといいます。

「猫を保護する場所が足りない!」猫の保護団体からSOS

そんな中、猫の保護活動をしている、ある団体から相談を受けたそうです。それは、コロナ禍になってから、保護団体やボランティアの中には外出業務ができず、猫の保護活動を思うようにできないところが出てきたとのこと。そのため、活動している1つの団体やボランティアにかかってくる保護猫の数の負担が増えてしまい、「猫を保護する場所が足りない」という悲痛な訴えでした。

行き場のない猫たちの“受け皿”になれれば・・・保護猫シェルター開設を決意

「猫の保護団体に所属されている方々は、公園で生まれてしまった子猫を保護する活動など一生懸命に取り組まれています。コロナで外出を控えるようになって、思うように保護活動ができない団体やボランティアがあるようで、保護活動数が全体的に減っていると伺いました。だから、今も活動している保護団体やボランティアの多くは、いつも以上に保護したい猫の数が増えてしまい、保護しきれない状態で困っています。それならば、私がシェルターという形で大きな“受け皿”を準備して少しでも力になれれば」と思い立ったという「仲良し保護猫 うに むぎ はち むー」さん。そこで、保護団体などから引き取った猫を一時的に預かる「保護猫シェルター」を立ち上げたそうです。

 そんな「仲良し保護猫 うに むぎ はち むー」さんの思いから開設に至った「保護猫シェルター」。現在、猫の保護活動をしている団体やボランティアと連携を取りながら、家族や仲間とともに運営をしているとのこと。では、保護猫シェルターを始めてから、どのような猫たちを保護してきたのでしょうか。ほんの一部をご紹介します。

▽秩父の民宿から連絡「保護してほしい」、小屋の中で身を寄せ合っていた5匹の子猫たち

9月中旬、埼玉県・秩父で民宿を経営している方から5匹の子猫を「保護してほしい」との連絡が入り、引き取ったとのこと。民宿の方が一時保護した際には、小屋の中で身を寄せ合って固まっていたそうです。白猫4匹とサビ猫1匹。引き取った当時、5匹の猫は生後2カ月未満くらい。5匹とも目の周りが荒れていて、少しやせていたといいます。その後、食欲も増して先住猫とも仲良く遊んでいるそうです。

▽公園で母猫が亡くなった赤ちゃん猫 引き取った数日後に目が開いた

10月初旬、知人の方から「赤ちゃん猫を保護したので引き取ってほしい」と連絡が入り、引き取ったとのこと。知人の方によると、保護した当時、公園に母猫が亡くなっており、少し離れたところで赤ちゃん猫が鳴いていたそうです。また亡くなった前日、母猫は生きていて、赤ちゃん猫は4匹いたといいます。母猫は損傷がひどく、虐待の可能性も高いと思われ、警察に連絡を入れたそうです。保護された猫はキジトラ、生後2週間くらい。引き取った数日後、赤ちゃん猫の目が開いたとのこと。保護をして1週間ほどたって、ミルクもたくさん飲み元気に歩き回るようになったといいます。

▽野良猫の多い団地でおばあさんに拾われた子猫 ノミだらけで弱っていた

10月下旬、子猫を抱えて歩いているおばあさんにボランティアが声を掛けて保護。野良猫の多い団地の道路をふらふらと歩いていたところを車に引かれそうだと思って、おばあさんが保護したそうです。母猫らしい猫も近くにはおらず、体中ノミだらけで目やにもひどく弱っていたとのこと。ボランティア経由で引き取ったといいます。生後1カ月ほどの三毛猫。1日看病をされて次の日病院へ。ぐったりしていた子猫は、歩くまで回復したそうです。

◇   ◇

先住猫と一緒に過ごしながら、優しい里親に出会えることを心待ちにしている…

「保護猫シェルター」が開設されて3カ月ほど。消えそうだった猫たちの命が助かりました。ご自身も里親となって4匹の保護猫たちを育てている「仲良し保護猫 うに むぎ はち むー」さん。「私自身は現場に出て猫を保護しているわけではありませんが…保護活動をしている団体やボランティアの方とつながることで、行き場のない猫たちを私の方で里親さんが見つかるまで大切に預からせていただいております」と話します。今後の活動について「1匹でも多くの猫ちゃんを保護して幸せな家庭に里親として出せるように引き続き、頑張ります」。

先ほどご紹介した保護された猫たちは飼われている先住猫と楽しく過ごしながら、優しい里親に出会えることを心待ちにしているそうですよ。

■Twitter: 「仲良し保護猫 うに むぎ はち むー」(@uni_mugi_hachi)
https://twitter.com/uni_mugi_hachi

 ■Instagram:「うにむぎはちむーの保護猫シェルター」(@uni_mugi_hachi_muu)
https://www.instagram.com/uni_mugi_hachi_muu/?hl=ja

 ■YouTube:「うにむぎはちむーの保護猫シェルター」チャンネル
https://www.youtube.com/channel/UCx__AUEwBZ6IT6CwnJfk2aw/featured

 ■YouTube:「うにむぎはちチャンネル」
https://www.youtube.com/channel/UCNbjBcm-9nX0G2Vx3GJDmiQ

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