伊藤沙莉の修練の場は「おままごと」 飼い犬役で脇役の醍醐味知る

石井 隼人 石井 隼人

かくいう伊藤も芝居センス修練の場は、おままごとだった。「私は昔から結構変わっていて、おままごとではお母さん役のような主軸のキャラクターはやりたがらず、犬などの脇役が好きでした。まったく会話に入らないけれど、ストーリーが停滞したと感じるとワンワン吠えて暴れまわる。それで次の展開をみんなに与える。犬として周りの動きを俯瞰で見るのが好きだった」と幼少期からスパイス的役どころを好んでいた。

女優となった現在は「お芝居が好きなので、脇役でも何でもいい」と演じる楽しさを感じているが、物語をかき回す快楽からは逃れられそうにない。作家・桜木紫乃による直木賞受賞作を実写映画化した『ホテルローヤル』(11月13日公開)では、教師とラブホテルに泊まりに来た女子高生を好演。

「好奇心旺盛な私には、色々な服を着て色んな設定に自分の身を置く女優業がピッタリ。お芝居は人生で飽きなかった唯一のこと。シンプルに好きだからこそ長く続けられているのかもしれない」。これからも“生まれ持った芝居のセンス”を磨き続ける。

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