日本のマスク普及率の高くなった理由について妄想したストーリーがSNS上で話題になっている。
このストーリーを思い付いたのは現在、海外にお住まいのふろっぐさん。
「日本での新型コロナウイルスのパンデミックをどうやっても防げなかった主人公が、苦肉の策で1950年代にタイムスリップして大量のスギの木を植え、日本人にマスクをする習慣をつけさせた」
というふろっぐさんの妄想は、映画にでもできそうな重厚なロマンと感動に満ちていてなんとも胸に染みる。
ふろっぐさんのツイート
「何度時間を巻き戻しても日本でのCOVID-19のパンデミックをどうやっても防げなかった主人公が、苦肉の策で1950年代にタイムスリップして大量のスギの木を植え、日本人にマスクをする習慣をつけさせたと思うと花粉症も楽しくなる(ならない)」
ふろっぐさんのストーリーに対し、SNSユーザー達も
「讃えられることのない英雄(見つかったら袋叩き)」
「そういえばコロナウイルスで大変なことになる少し前に無花粉スギが見つかって植林が始まっているというジャストなタイミング。
まるで人々がみなマスクを着用する日々を待ち続けていたかのように…。」「え?なになに
1950年に花粉症の存在しないα世界線から、花粉症の存在するβ世界線に移動してたって話?」「30年ほど前 大人としてのマナーを身に着けよう系のセミナーと宗教を足したような団体で 「子供のために杉を山に植えよう」というビデオを見たことがあります
…もしかして そのセミナーの主催者は時を超えてやってきたのでは? (楽しい想像のネタをありがとうございます)」
などとつられて何か妄想せずにはいられない様子だ。このストーリーはどのような背景で妄想されたのだろうか。ふろっぐさんにお話をうかがってみた。
中将タカノリ(以下「中将」):140字しか投稿できないTwitterでこのようなスペクタクルにお目にかかれるとは思ってもみませんでした。ふろっぐさんがこのストーリーを思い付かれたきっかけをお聞かせください。
ふろっぐ:私は現在マスクが元々一般的でなかった国外で生活しているのですが、こちらではマスクの有無で度々暴力事件にまで発展しニュースになることに驚き、先のツイートを思いつきました。
中将:たしかにそういったニュースが日本でも報道されています…。
他のツイートによるとふろっぐさんは元々花粉症をお持ちだったようですが、コロナが流行する前はマスクをする習慣はありましたか?
ふろっぐ:今一時的にスギ花粉に悩まされない場所におりますのでほとんどしていませんでしたが、現在はCOVID-19対策で布マスクのコレクションを始めました!
中将:今回の大反響へのご感想をお聞かせください。
ふろっぐ:秋花粉の時期でまた多くの方が花粉症で苦しんでおられると思いますが、こんなSF妄想で少しでもくすりとしていただけたなら幸いです。
◇ ◇
この時期に「マスク」というと、なにかと煩わしいイメージがまとわりつきがちたが、ふろっぐさんのストーリーのように面白く、誰も傷つけない内容であればいくらでもウェルカムだ。
本来わずらわしいもので遊び、笑いにする…これも一つの人間の知恵だと言えるだろう。