コロナ禍ですっかり定着したマスク生活。当たり前になると同時に新マナーとして生まれたのが「外したマスクの一時保管方法」。放置するだけでウイルスが広がる可能性があるといわれている中、食事の時のテーブルや共有パソコンのキーボードの上などに無造作に置かれると、「ええーっ、そこに置く? そんな感覚?」とドン引きすることも。
こんな大人の新マナーに目を付けた革小物メーカーが、大人向けの高級マスクケースを発売しました。ユニクロ「エアリズムマスク」やアラクス「PITTA(ピッタ)マスク」など、人気の立体マスクが入るとあって、発売開始から約10日で用意していた700個が完売。急きょ、追加を手配しました。
「カワイイ!」女性スタッフから歓声
大人向けマスクケースを発売したのは、革小物の製造販売を行うJACAJACA(ジャカジャカ・大阪市西区)。7月28日、「大人のマスク入れmasre(マスレ)立体マスク用」(5850 円、税・送料込)の販売を始めました。同社広報担当者に話を聞きました。
―第1弾は、不織布マスク用ケースでしたね。
「1800個が完売しました」
―今回は立体マスク用です。
「前回の実績を見ると、男性の購入が目立ちました。しかし、街中には立体型の布やポリウレタン製マスクを着用する女性が多いことから、新商品は30ー40代の女性にも興味を持ってもらいやすいデザインにしました」
本体部分の色はグレージュとブラックの2色展開。本革部分には、カラーバリエーションが豊富な「エコレザー」を使用し、「夏らしく、女性にも合わせやすいカラフルな全7色をご用意しました」(担当者)。パウダーピンクやアイボリーなどやわらかな色遣いに、試作品を見た女性スタッフたちからは「カワイイ!」と歓声が上がったそうです。
「マスクケース」で検索急増
―外したマスクをちょっと置く場所に迷うシーンが増えました。
「5年前に比べると、今年2月から『マスクケース』というキーワードでの検索が急増しています。食事の時だけでなく、熱中症対策としてマスクを外すことも大事になり、外したマスクを安全に収納できるケースに入れて衛生的に保管することが求められていると感じています」
―一方、マスクケース自体の衛生面を気にする声も。
「清潔かどうかは重要です。マスクケースは衛生的に大丈夫なのか、という声があることも承知しています。細菌の増殖を抑制する東レの制菌加工生地を使いました。ポリエステル100%だからアルコール除菌も可能です」
「出し入れのしやすさにもこだわりました。予備マスクのポケットも付けつつ、コンパクトさも重視しました。『清潔に、マナー意識の高い大人が持つマスクケース』をコンセプトに、職人がひとつひとつ作り上げた、自慢できる大人の持ち物です」
「大人のマスク入れmasre(マスレ)立体マスク用」は、クラウドファンディングサイト「Makuake(マクアケ)」で販売中。サイズ:約11.8×約7.0×約2.0cm、収容部:約15×約11.5cm。全7色。7日現在、Makuakeサイトで5850 円(税・送料込)。
■Makuakeの商品サイト
https://www.makuake.com/project/masre02/