「正論で殴れるメリケンサック作りました」…これが本当の「言葉の暴力」なのかも?ネットで話題

川上 隆宏 川上 隆宏

「正論で殴れるメリケンサック作りました」という投稿がTwitterで話題です。拳にはめて打撃力を強化するための武器でもあるメリケンサックですが、打撃部分には「正論」という文字が…。こんなので殴られたら…きゃぁあ、痛そう!いろいろな意味でもですけどね!

投稿したのは、「(株)吉田@ものづくり」(@Mach1ne_4423)さんです。「論破出来なかった相手に正論パンチ(物理)をしたい方にオススメです」とのコメントとともに、実際に拳に装着した画像を7月10日午前に投稿すると、夕刻には15万件近い「いいね」がついています。

画像を見た人たちからは、これが本当の「理論武装(物理)」「言葉の暴力」といった声が続々と。また、「正論は時に人を傷つける」「(こうなってしまっては)暴論」「正論は赤く染まるのか」と、正論のあり方に思いをはせるコメントもありました。複雑な文字をあしらった製作物に「強度的に正論が折れそう」「殴ったらすぐ壊れそうな『正論』」と実戦で使うことを不安視する指摘もある一方で、「めちゃくちゃ欲しいです。どこで購入できますか」という人も…。ただ、それに対する吉田さんの返信は「どのご家庭にもあるCO2レーザー切断器でお気軽に作ます」といったものだったのですが…。

投稿した吉田さんにお話をお聞きしました。

―なぜこのようなものを作られようと思われたのですか…。

「何となく、思い付いたからです(笑)」

―えっ、そうなんですか? なにか社会的に深淵なメッセージが込められていたり、こだわりの表現がされていたりするのかと…。

「思い付いて5分で設計して10分で作りました」」

―なるほど…そういえば「どのご家庭にもあるCO2レーザー切断機で作ます」と説明されていましたものね。

「いえ、レーザー加工機は普通に一般家庭にはありません。私は変人なので持っているだけです。あれは冗談です」

―大変話題になっていて、実際の戦闘に使えるか、強度などを気にしている人もいるようですね。

「10mmのアクリル(水族館の強化ガラス)で作っています。まあ、ある程度は硬いですが、殴ったら正論の部分は割れます。論破です」

―えっ?あ、あっ!あはははは。

「根元のメリケンサックはクッソ頑丈なので相当硬いものを殴らない限り壊れません。結局は暴力が勝ちます」

―どのような用途で使われる予定だったのでしょう…。

「何となくTwitter受けしそうだなと思い作りました。殴るつもりはないです。アート的にとらえていただければ」

   ◇   ◇

ちなみに吉田さん、筋電義手などを作っている「Artificial Limb Technologies」という会社の代表をされています。製品の動画もTwitterで紹介されていますが…コメント欄には「すごい技術」「めっちゃ素敵」という声のほか「(メリケンサックを紹介していた投稿との)ギャップが有り過ぎw」との指摘も。

会社のテクノロジーが今回のメリケンサック製作に生きているところがあるか聞いてみると、「無いです。趣味です。遊びです。おふざけです」とのお返事をいただきました。

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