プロ野球の開幕に合わせ、観戦をより楽しく、ちょっぴりお得にするオンラインの巨人戦リアル予想ゲーム「INNING KING(イニング キング)」がスタートした。得点やヒットが出るイニングをリアルタイムで予想するのがミソ。対象は巨人の主催試合のみだが、将来は12球団に拡大する考えだ。
「INNING KING」は日本初のプロ野球リアル予想ゲーム。読売新聞社と日本企業で初めてFSTA(米国ファンタジースポーツ協会)に加盟している株式会社「Neo Sports」が共催する。巨人の主催試合を対象に、参加者は試合を観戦しながら得点やヒットが出るイニングを予想し、的中数を全国のファンと競い合う。パソコンやスマートフォン、タブレットから巨人ファン以外でも無料で参加できる。
19日開幕の阪神戦に合わせ、スタートした。主催者側は「思った以上の反響があった」と手応えを口にしており、新型コロナウイルス感染拡大の影響下、スタジアムでの観戦が制約される中、新たなスポーツ観戦のスタイルとして定着することを期待している。
「INNING KING」をもう少し深掘りすると、全国のファンと「野球を読む力」を競う予想ゲームと言っていい。参加者は試合展開やデータ、選手の能力、打順のつながりなどから手持ちのメダルを使って得点が入ったり、ヒットが出るイニングを予想。もちろん、両チームどちらでも予想でき、運良く的中すると、得点やヒット数に応じてメダルが増える。
全国の参加者の成績がランキングされ、年間や月間を通じて、どれだけメダルを増やしたかを競う、という流れ。最終的には「得点王」「安打王」などの賞品をゲットできる。
例えば、のっけから熱戦となった開幕カード。巨人が3―2で阪神に逆転勝ちしたが、得点経過は意外性の連続で“予想者泣かせ”だった。先制点は阪神。三回2死から投手の西勇輝がホームランを放ったもの。また五回の1点も西勇によるタイムリーだった。
一方、四回に1点を返した巨人。この回は2番からの好打順ということで得点の可能性は高かったとはいえ、実際は2死無走者から挙げたものだった。また七回には吉川尚が決勝2ランを放ったが、その前の「投手交代」や「代打・石川」など、試合展開を読む力を試される場面もあった。
共催するNeo Sportsの担当者は「コロナの影響で3カ月遅れでのスタートになりましたが、その間にゲーム内容に磨きをかけられた面もある。今年は巨人の主催試合が対象ですが、将来は12球団で楽しめるように努力していきたい。ビンゴゲームも用意していますので、野球に詳しい方もそうでない方も、今まで以上に観戦を楽しんでください」と話す。
現在は巨人の主催試合限定のため、アンチ巨人は“逆バリ”を密かな楽しみにするか、純粋にメダル獲得数を増やすことを目指すしかないかもしれない。米国で人気のファンタジースポーツの国内導入を目指すNeo Sportsでは、これまで男子プロバスケットボール「Bリーグ」をはじめ、男子プロゴルフ、格闘技「RIZIN」とも“タッグ”を組み、観戦に刺激を与えるゲーム性を企画提案。「今後もコンテンツを充実させ、スポーツの魅力を伝えていきたい」と意気込んでいる。
詳細は「INNING KING(イニング キング)」(https://inningking.jp/)まで。