上映権、行方不明
「上映権探しは結構大変です。作品の上映権は数年で消失するのが通例で、上映権が行方不明になった映画もザラにある。その場合はお手上げです」。上映権があっても上映料金が高額なため、断念することもあるらしい。
テレビで上映する映画も映画館で上映できるのではないですかと問うと「おそらくテレビの放送権と映画館の上映権は違うと聞いた。仮に権利があっても直近にテレビ放映された映画はいい作品でも動員も上がらないので上映しづらいですね」。
見逃すな、国内最終上映
主に上映権は映画の配給会社とやりとりする。両者の関係性は…。
「上映料は単刀直入に聞きます。大きな声では言えませんが、会社によっては蔑ろな対応を取られたことはありますよ。“あ、この配給会社は小さな劇場に作品を貸すつもりはないなって”、そのときは諦めます」と笑顔で語る。
2019年には「国内最終上映」と題し、ジェームズ・キャメロン監督の『タイタニック』を上映、大ヒットさせた。小山さんは「権利が無くなれば、永久に劇場で観れない作品も今後あると思います。お客様には1回1回の上映を見逃さないで欲しい」と訴えた。