夏に映画館スタッフが気を遣うことって?

宮本 裕也 宮本 裕也
映画館内の適温って何度?
映画館内の適温って何度?

もちろん映画館は映画を観る場所だが、暑い夏、避暑地として足を運ぶ方も多いのではないでしょうか。大画面で映画を観ながら、ゆっくりと涼む…涼む…。あれっ冷えてきたな…なんか寒いな…。そんな体験ありませんか。

世の中には暑がりの人もいれば、お腹が弱い、寒さ、冷房に弱い人も多いかもしれません。余談ですが私は冷房大丈夫派です。しかしお客様すべてが冷房無問題!…なわけはございません。映画館で映画館を観るということは1~2時間同じ場所にい続けるということ。非常に贅沢な時間だなと私自身思います。

私の勤めている神戸・元町映画館は66席、1スクリーンの映画館。劇場内は半地下なので前方の席は後方に比べて少し涼しい。暑がりの方は少しでも前の方へ行くと体感温度に若干の差があります。そして問題の「冷房の温度」。この調整が本当に難しい。

劇場は元町商店街というアーケード内にありますが夏の暑さは変わりません。この7月も劇場のドアを開けてお客様の第一声はだいたい「あぁ涼しい。冷房が効いているわ」。

ここで求められるのは速攻性の涼しさ。ここで暑いと素敵な映画館とは言えません。チケット購入、いざ劇場へ。ある劇場スタッフは「夏の日中の温度はいつもより低めに設定しています。上映中にスタッフが出入りして温度を調整している」とのこと。

それでも上映後にお客様から「寒かった…」という声もあがるらしい。ちなみに夏は冷房は23~25℃あたりで調整しているとのこと。これが寒いか暑いのか…お客様によって違う微妙な体感温度。映画を観て、感動し、熱くなる人もいるかもしれない。果たして映画館の、いや作品ごとの適温は何度なのか、その答えを探して日々、研究しています。

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