水族館が「変態予告」?近づいてみると… 秀逸な広告デザインに「行くしかない」

天草 愛理 天草 愛理

 「変態予告」―。京都水族館(京都市下京区)がリニューアルオープンに向けて出した広告が、ツイッターで話題を集めている。飼育している生き物たちを巧みに組み合わせて文字をかたどっており、見た人から「ユニーク」「行くしかない」と称賛のコメントが寄せられた。新型コロナウイルスの感染拡大による休館が長引き、再開の時期はいまだ見えないものの、強烈なキャッチコピーとデザインで期待を高めている。

 広告のイラストは、デザイナーの石井正信さんが手がけた。たとえば予告の「告」は、遠目だと分からないが、近づくとミノカサゴやクラゲなどを上手に組み合わせて表現していることが分かる。描かれた生き物の形は飼育スタッフがチェックし、細部まで忠実に再現するようこだわった。

 でも、なぜ「変態」なのか。京都水族館の広報担当者は「時代や環境が変化する中、京都水族館もまるで生き物のように次の形態へと変わっていくという思いを込めました」と説明する。

 4月に予定していた大規模なリニューアルオープンは、新型コロナの影響で2月から臨時休館を続けていることもあり、先延ばしされている。そういう状況にありながら、あえて5月11日に広告掲示を始めた。

 広報担当者は「『何日にリニューアルオープン』とうたうことはできませんが、来てもらえる日が1日も早く来ることを願いました」と思いを語り、「生き物はみんな元気です。営業再開に向けた準備も進めています」と生き物たちに合うのを心待ちにするファンたちに呼び掛けた。

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